第66話『二重にかかった呪い』(※再投稿)

諸事情により本来の67話『二重にかかった呪い』を前後にわけ、前編を66話に、後編を68話とセットに投稿したため後編のみ再投稿となります。既に読まれている方は【このお話の半分から下】が新しい話になっておりますので、そこまで飛んで頂ければ最新話を読むことが出来ます。ごめんなさい。


※『憧憬の死神編』から『冥府の番犬編』に改題いたしました。




――――――――――



 一方、厨房を後にしたチャーリー。彼は乾いた空気を広い肩で切り、白装束の羽織を揺らして、石造りの古代都市風の監獄エリアを逆戻りしていた。


 そして彼は、古代都市の一部として成りすましている石の建物――医務室の前へとやってくると、薄い鉄の扉を3度叩いて、


「すみません〜、チャーリー=クロムウェルです〜。失礼いたしまぁす」


 相変わらずの間延びした口調で断りを入れて、返事が来ないことを知っているので無断で入室。突如匂ってきた薬品の匂いに多少顔をしかめながら、チャーリーは用事のある人物の姿を探した。


 すると、


「あぁ! ふわふわの君じゃあないか、久しいね!」


「ッ!?」


 突然隣から話しかけられて、チャーリーは長身をびくりと震わせた。


 背筋に冷たい感覚を残したまま真横を見れば、そこには鼻筋の通った男の姿が。自分よりいくらか身長は低いはずなのに、その男から漏れ出す異常な威圧感に、チャーリーは目を合わせただけで竦むような思いであった。


 が、チャーリーをそうさせている元凶の男は、彼の胸中に気づくことなく演劇口調で話を続け、


「影の彼女や氷結の彼とは出会えたかい? 呪術の彼は元気だっただろうか?」


「あ、えっと〜……」


「あぁすまない、ふわふわの君は長旅で疲れているだろうに、ワタシとしたことが失礼してしまったね。そうだ、後でワタシの部屋に来ると良い。とっておきのハーブティーを淹れよう。疲労を除く効果があるらしくてね……」


 真横の男はそう語りながら跪くと、チャーリーが羽織の内側に無意識的に隠していた右手を優しく取って、


「まずは――君が、無事に帰還できたことへの喜びをここに」


「はっ!?」


 手の甲に押し当てられる唇の柔い感覚と、ちゅ、というリップ音で何をされたか瞬時に気づいたチャーリーは、悲鳴をあげながら無理やり手を回収する。そして慌てて手の甲を羽織の生地でごしごしと擦り、


「な、何するんですかぁ……!?」


「おっと……つい。すまないね、けれど君が『可愛らしすぎる』というのもまた罪だとは思わないかい?」


「責任転嫁……!!」


 おのれヒトの純潔を、と涙目で憎々しく見下ろせど、キスを落とした男は余裕のある笑みを浮かべるばかりで謝る素振りはない。むしろ愛玩するような生温かい視線を送っている。本当にチャーリーのせいだと思っているのか。


 何故よりによってこんな男が、世界中に信者を持つ『天国の番人ヘヴンズゲート』の中でもトップのトップ、『六熾天使してんし』の1人なのだろう。


 彼の特殊能力を知らねば、到底謎であっただろう疑問を改めて脳内に浮かべて、チャーリーは白装束の袖で涙を拭き取りつつ嘆息する。そしてクリアになった視界に再び彼の容姿を受け入れ、それを分析した。


 まず目につくのは温かみを感じる山吹色の髪。胸まで伸ばされたそれはひとつに緩くまとめられて、肩から前に流されていた。くくるには長さの足りなかった反対側の横髪は、ウェーブがかけられ肩まで垂らされている。


 眩いその髪色とは反対に、身に纏っているのは軍服のような印象を与える深緑色の制服だ。堅苦しく感じられるその衣装を難なく着こなしており、それは彼がその制服に袖を通している期間が長いことを暗示していた。


 名は、【ヨハン=バシェロランテ】。この『ヴァスティハス収容監獄』の監獄長である。


「――あの、おれを労ってくださるのは嬉しいんですけどぉ、それよりもシャロ=リップハートの容体を聞きに……」


「あぁ、そうか、君が戦争屋の担当の処刑人だったね。いや、けれど……君が彼に会うのはまずいかもしれない。起きたは良いけれど、随分と荒ぶっているようだからね。君の顔に傷でも出来たら大変だろう?」


「はぁ、まだ呪いの後遺症が……待ってください、彼って仰いましたか〜……?」


「あぁ、最初はワタシも女性だと思っていたんだけどね、どうやら『声』を聞くに男性だったみたいだ。いやぁ、ああも可愛らしいとソッチのケを起こしてしまいそうだね。もっとも、それもまた1つの尊ぶべき愛だが」


 意味不明なことを口にしながらヨハンは医務室を別の出入り口から退室すると、事務的な印象を与えるパネル張りの廊下を通って、救急医療室の前に立った。


「……ヨハン監獄長? そんなところに閉じ込めたんですか〜?」


「あぁ、ただし開けた瞬間飛び出してくるから、十分に気をつけて」


 軍服の背を追って着いてきたチャーリーに、片腕だけで半歩下がるように指示を出すヨハン。直後、観音式の扉の鍵を外して開扉かいひすると、


「ッ!?」


 扉に隙間が出来ただろうか、という瞬間に、救急医療室の内側から扉がバンと蹴り開けられた。それを認識した瞬間、中から飛び出してきた少年が髪を振り払い、唸り声をあげながらヨハンに殴りかかろうとする。


 猛り、明らかな殺意を持って振り払われる拳。小さな拳だが速度があり、殴られればただでは済まないことは歴然だった。しかし、


「おお、危ないね」


 ヨハンは怯むことなく手で受け止めると、それを捻り、何が起きたか次の瞬間には少年をひっくり返して片足で踏みつけていた。


「しかしとても素敵で純粋な殺意だ、素晴らしいよ」


「がっ、あ……」


 ぐり、と革靴で少年の薄い腹に体重をかけ、穏やかな笑みを浮かべて賞賛するヨハン。その気狂きちがいっぷりに唖然としつつ、チャーリーは恐る恐る少年を見やり、


「えっと、シャロ、リップハートで、合ってるんですよね……?」


「そうさ、シャロくんで間違いない。けれど呪術の彼の呪いでおかしくなってしまったようだね。まぁ、五感を奪う呪いともなれば異常な負荷がかけられるし、精神を狂わせるのは当然なんだけれど――」


 『それ以外にも』と一息入れつつ、ヨハンは少年――シャロの胸ぐらを引っ掴むと、大暴れしているのも気に留めずに医療室へと引きずり戻し、


「どうやらこの子には昔から、強い呪いがかかっているようでね。そこに呪術の彼の呪いも重ねてしまったから、こうなっているみたいなのさ」


「……? 強い呪い……ですかぁ?」


 聞き返しながら救急医療室に自分も足を運べば、中に入った途端に鉄臭い匂いが鼻腔を支配する。それで何事かと思ってチャーリーが進めば、そこには自分と同じ白装束を纏った人間が3名ほど血塗れで伏せており、


「ひッ……!?」


「あぁ、踏まないように気をつけて。悲しいことだけれど、彼らからは『声』がしない。つまり大切な遺体だよ、任務が終わったらきちんと弔わなければね」


「え、なんで死んでるんですかぁ……!? まさか、」


 全てシャロ=リップハートがやったのか、と震える声で問えば、その当人を治療用の寝台に無理やり乗せたヨハンは柔和な微笑みをたたえて頷いた。


「全てシャロくんの犯行さ。睡眠薬が切れて起きた瞬間に暴れ回し、治療器具を散らかし、止めようとする天使達の後頭部を何度も器具で殴りつけたようでね」


 寝台に押しつけたシャロの身体の上に、ひょい、と腰をかけるヨハン。それでもまだ暴れ散らすシャロの顔面を手で押さえ、獣のように唸る口を無理やり塞ぎ、


「あぁ、実に悲しい話だよ、天使は3人も殺されて、少年は壊れてしまったが故に3人も殺してしまったのだから。けれど皆ヒトの子。皆、救われるべき命さ。我々が一刻も早く天国を創造し、導いてあげなければね」


「そ、そうですねぇ。……それで、昔からかかってた、強い呪いっていうのは……」


「あぁ、そうだったね。そう、呪術の彼よりも先に誰かに呪われていたことを知って、不思議に思って天使に調べてもらったんだ。すると、彼の祖母に当たる方が『大南大陸』の豪族の娘だったことが判明してね」


「大南って言うとぉ……あれですよねぇ」


 文字通り世界の南側に位置する大陸で、年がら年中乾燥している位置に当たり、全体的に砂漠が広がっている地帯。近海には『海賊』と言われる野蛮人が蔓延っており、他大陸からは滅多に近づけない大陸、というイメージがあるのだが、


「そう、古くから呪術の文化があるところさ。だからきっと、そこからリップハート家に呪術が持ち込まれていたんだろうね。恐らくそのお婆様か、もしくはお婆様から呪いの技術を享受された誰かがシャロくんに呪いをかけたのではないかと、ワタシは考えているんだよ」


「……呪いがかかっているって確証はあるんですかぁ〜?」


「まぁ、明確な根拠を用意することは出来ないが……彼の身体は確かに呪いを受けた形跡がある。そう、『声』が言っているんだ」


 にわかには受け入れ難い電波的な発言をすると、ヨハンは寝台に寝かせたシャロの腹から腰を上げた。重石役が居なくなってしまって大丈夫なのか、と一瞬焦るチャーリーだったが、その心配の一方でシャロは動く様子を見せない。


 ただ自分の額に爪を立てて、どこへも解放できぬ苦しみにずっと低く唸っていた。


「……さて、これから彼をどうしようか? このままでは穏便に処刑することも叶わないかもしれない。1度呪術の彼に連絡を入れたいが、あの常に慎重な彼が動いてくれるかどうか……」


「慎重って言うかぁ、ビビりって言った方が早いですけどねぇ。……いっそ、仲間と合流させて自然治癒を図った方が良いんじゃないでしょうかぁ?」


「ふむ、試す余地はありそうだけれど……今は、彼らは何をしているんだったかな?」


「あぁ、厨房で昼食に出す汁物を作らせてるんですけどぉ……」


 と、その時。羽織の裏にピンのように挿していた無線機がノイズ音をあげ、チャーリーは何事かと長い指で無線機を摘んで耳元へ寄せる。


「はぁい、チャーリー君ですよ〜?」


 そう間延びした声を送ってやれば、反して向こうからは焦ったような男性の声が聞こえ、


《あ、あのっ、クロムウェル執行官!! 新人の囚人の10010番ジャック10013番ギルが油をひっくり返して厨房を爆破しまして、甚大な被害が……!!》


「――はいぃ?」





 チャーリーの元へそんな通信が入る数分前、後の報告通りギルとジャックは厨房を爆破していた。


 おかげでパァになった汁物は当然昼食に並ぶことはなく、結果犯人であるギルとジャックとついでにマオラオは、多くの囚人から反感を買うことになった。犯人が誰かは皆わかっていないものの、囚人用食堂のあちこちで文句や話し声が聞こえるのだから肩身は自然と狭くなる。


 もっとも、犯人であるギルとジャックらは特に気にせず、ただ真面目にやっていたのに同等に扱われているマオラオが、何よりも肩を狭めていたというのだから実に悲しい話であった。


 その後チャーリーからの説教を受けた3名は、昼食抜きで大浴場の風呂掃除をすることを命じられた。


 そして誰も居ない無人の、ただっぴろい浴場をたった3人で清掃。疲れないギルはさておき、マオラオとジャックはひぃはぁと悲鳴をあげながら監視のもと小一時間くらい頑張った。


 しかしそんな風に長時間かけて磨いた大浴場も、夕方になれば大勢の囚人に使われて元通りになってしまうという悲しさ。


 故に初日の夜、彼らは着替え用の囚人服ツナギを抱えつつ、進行方向からやってきてすれ違う見知らぬ囚人にいちいち『洗ったの俺らだから感謝しろよ』という意味合いを込めてガンを飛ばしながら、目的地――大浴場へと向かっていた。


「いってらっしゃ〜い、なるべく早く出てきてくださいねぇ。おれ、暇になっちゃうんでぇ」


「ういうい、なるべく遅くまで入ってくるわ、限界まで」


 風呂上がり後にまた牢屋にギルらを戻さなくてはならない、ということで、牢屋の鍵を持っているチャーリーに見送られて3人は更衣室にイン。しかし風呂から上がって着衣をしている囚人しか居ないのを見て、


「つか、俺らもしかしてこれ、風呂入んの最後じゃね?」


「風呂洗ったのに最後とかありかヨォ……」


 悲しい真実に気づいてしまうギルとジャック。色んな人間が入った残り湯に浸からなくてはいけないのかとげんなりしつつ、彼らは次の替え着をロッカーに置いて、橙色のツナギを手早く脱いだ。


 ダボついている裾が原因なのか、ジャックよりも更に脱衣に苦戦しているマオラオを置き去りにして2人は大浴場に入る。


 すると白い湯気が一斉に彼らを向かい入れて、滞っていた熱気が一斉に全身を炙った。


「わーいオレらの貸切!! 風呂入って良い時間帯とかなんにも知らねーケド貸切だぜーー!! シャワーもちゃんとついてる! すげぇぇぇぇぇぇ!!」


 浴槽に飛び込みたい気分をどうにか閉じ込めつつ、シャワースペースのうちの1つを選んでイスに座るジャック。摘みレバーを動かした瞬間、ジャックの顔面にとんでもない勢いでノズルからお湯が噴射された。


 それを『馬鹿だなぁ』と思いながら隣の隣くらいの微妙な距離感でギルも座してレバーを引けば、二の舞となって滝のような激流を顔面に被る。


 そうして彼らが水圧に苦戦しながらどうにか身体を洗っていれば、遅れてやってきたマオラオが『すまん遅れたわ』とよく通る声を反響させながらやってきた。


 それでギルがシャワーから意識を離してそちらを向けば、直後エッと言葉を溢した後に思考が停止する。それを不思議に思ったのかジャックもマオラオの方を向けば、瞬きだけをするロボットと化し、


「……なんや、じっとオレんこと見て、さっきから気色悪いでお前ら」


 細くも筋肉質な腕を組み、嫌悪の視線を返してくるマオラオ。ただいくらか意味不明な見つめ合いを経て何かに気づいたのか、マオラオは自慢げに口角を引き、


「さてはあれやな、背が小さいから身体も細いー思っとったやろ。残念やな、オレ案外きっちり絞っとるから腹筋もこの通りやし……」


「いやなんか、腹立つなって」


「は?」


 見当違いの回答に一言漏らすマオラオ。すると先の発言者であるギルは視線を下ろした後、注視して、それからマオラオの顔の方に視線を寄せた。それでなんだか悪寒がした後、奥のイスに座っていたジャックが意識を取り戻して、


「オレ……今日からマオ助じゃなくて『兄貴』って呼ぶナ?」


「……? ……!! 〜〜ッ!!」


 直後自分のなにを見られているのかに気づいたマオラオは紅潮し、両者の頭を後ろから引っ掴んで、『フンッ!!』と勢いよくタイル床に叩きつけた。





 さて、酷い絵面の茶番を経たところで本題である。せっかく他に誰も居ない時間に来たのだ、これは作戦会議をするしかないだろう。


 3名はシャワーを終えて浴槽に張られた湯に浸かると、それぞれ何について話を切り出そうか少々悩む。が、マオラオがいち早く口を開き、


「……こンまま処刑される気は、」


「「ねーな」」


 言葉の続きを言うよりも早く、声を揃えて被せてくるギルとジャック。


「もちろん脱獄するに決まってんだろ、拠点にはフラムもフィオネも残してるし、ジュリさん、ミレーユ、あとはペレットだって消息がわかんねェんだ。俺らがやられたら、確実に俺らの目的は達成されねェだろーし」


「オレだってようやくギルとシャロに会えたんだ。それに傭兵団だって置いてけぼりにしてる。こんなところでおちおち死んでられネー……脱獄は、絶対にする」


 ギルとジャックは、先程までの騒ぎが嘘であったかのように真剣な瞳でそれぞれ想いを語る。それを受けてマオラオは言葉をよく咀嚼し、飲み込むように『……おん』と頷いて、


「せやな、脱獄はするべきや。ハードルの高さ考えると、胃ぃキリキリするけどな。でも……」


 マオラオは湯の中に沈めていた手をちゃぽんと出すと、喉元の違和感にそっと触れた。曰く、爆発装置だ。囚人が暴動を起こさない為につけた、と移送船で説明されたが、見事にコイツが役割を果たしてしまっている。


 これでは仮に脱獄が成功しても、遠隔操作で爆破されてしまえば意味がない。まずは脱獄するにおいてこの装置をどうにか外さなければならないのだが、


「この装置をどうやって外すか、やな」


「うーん、鍵穴っぽいのはあるんだけどナァ、鍵がどこにあるかだよなぁ〜」


 当然、わざわざ鍵穴という概念があるのだから『鍵』も存在するということだ。ならばこの監獄内のどこかで保存されていると考えるのが普通だろう。


 が、何度も繰り返すように、この監獄は巨大な城をベースとしている施設だ。


 常に見張られていて自由行動が出来ない上に、死刑までのあと2ヶ月。生きている間にこんな広大な空間から見つけられるかは定かではないし、そもそも恐らく見つけられない。


 つまり、特殊な方法を使って見つけ出すしか方法はないのだが、


「じゃあ、マオラオの『監視者』で鍵の場所とか探れねェ?」


「いや、それは多分無理や。大雑把にしか見れへんから、どんな部屋があるかは見れても、ンな小さい鍵のありかまでは探れへん。そない精度高くしたら、能力の反動で失明してまうわ……」


 ただでさえ普通に使っていて目が焼けるように熱くなるのに、精度を上げてしまえばどうなるか。マオラオは自分の目が爆発する様子を脳内に浮かべて、あまりに恐ろしいのでそれを首の動きと一緒に振り切り、ぬるま湯に小さな肩を沈めた。


 結局その夜は上手く作戦も立てられず、普通に風呂の使用禁止時間を迎えてしまったので、彼らは渋々それぞれの牢屋へと戻ることになった。

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