第62話『それから全ては狂い始めた』

 ――とにかく、とにかく、誰かが生き残らなきゃいけない。


 シャロはそんな思いだけを真っ白になりかけの脳内に浮かべて、金の装飾が輝く白亜の廊下を駆け抜けていた。たわらを抱えるような体勢で気絶中のミレーユを抱え、どの通路がどこに通じているのかもわからずに本能のまま駆け抜けていく。


 恐らくだが、マオラオとジャックはやられた。


 死んでいるかまではわからないが、確実に戦闘不能の状態になっているだろう。その一方で、あの場で生きている――と言っても良いのかわからないが、何か手を出されても確実に殺されないのはジュリオットだ。


 氷の中に閉じ込められている彼にはミレーユの『形状保存シェイプ・セーヴ』がかかっており、内外問わずどんな衝撃を受けても絶対にあの形が保たれるようになっている。


 だから、虫のような微かな息をしているミレーユさえ守り切れれば、必ず2人は助かる計算なのだ。


「っ……!」


 ――全身の切り傷が鋭い痛みを伝えてくる。が、脳内に撒き散らされているアドレナリンにて、その感覚すら半分程度にしか感じられない。よって既に限界かもしれない身体と、ろくな対話も出来ずに酷使をし続ける。


「落ち着け、ウチ、考えろ……」


 ――どうする、どうする、どうやって逃げ切る?


 カジノの外には呪いを使った結界が張られていて行き止まり。その結界のせいで無線機から本部に無線を飛ばすことも出来ないし、仲間にも今は頼れそうにない。


 つまり、使えるのは自分の持つ力のみ。ただし愛用の武器はない上に全身は傷と痣だらけで見るに堪えない失笑もんだ。これでどうしろというのだ。


「くっ、そ……ッ!」


 逃げ道がない、行き先もない。何もない。

 あるとしたら破滅への道と無力な自分。どうすれば良いというのだろうか。自分の弱さを嘆いても嘆いてもなお、嘆き足りない――。


「見つけたよ、シャロ=リップハート……!」


「ぃッ!?」


 自分を悲嘆していれば突然、進路方向の奥の曲がり角から、長身痩躯の男がゆらりとゾンビのような足取りで現れた。


 その動きに合わせて靡く、絹糸のような長髪に、頭の中の危険信号がちかちかと何度も光る。シャロが慌ててブレーキを無理やりかければ、男は――オーナー・ハクラウルは『ひひ、フヒッ』と不気味に笑い、


「さァ、さァ、さァ! どうする、どうやって僕の前から逃げ出す……?」


 骨張った手を長髪の裏に差し込み、手櫛でかし、払って毛先を廊下の照明に透かすハクラウル。白髪が透明感を纏って輝くと同時に、手元を彩る黄金の指輪やブレスレットが煌めいて、豪奢な雰囲気を一瞬で構築する。


 その目を痛めんばかりの貫禄は、流石世界一のカジノを経営するオーナーというべきか。


 だがしかし、その瞳は貧者のように飢えている。情熱を、感動を、そしてスリルを渇望し、既知のそれらを遥かに超えてくる体験をシャロに対して求めていた。


「――若き奴隷の王よ、その血の真髄を僕に見せつけろ。リップハート公爵家の末裔として僕をなぶり、蹂躙しろ。その覚悟を持って、その魂を賭けるんだ」


「っ、は……?」


「僕は知っているんだよ? 君が『奥の手』を持っていることをね」


「知る、か、そん……なの……」


 ハクラウルに反論しかけて踏みとどまり、再び宮殿の廊下を疾走するシャロ。


 彼がどのような呪いをどれだけ使ってくるかはわからないが、ろくでもないものばかりなのはわかっている。まともに相手をしていては絶対に命はない。


 まずはミレーユを安全な場所に運び、自身に応急処置をし、武器を見つけてからだ。


 ――けれど、逃げるシャロの背中をハクラウルが見送ることはなく、


「さぁ、手始めに匂いと……味覚も消しておこう」


 皮の薄く骨張った長い指が、ぱちんと軽快な音を鳴らす。それを遠く後ろから耳にするシャロの世界には、特に変化は見受けられない。が、それでもハクラウルは逃げていく背中を堂々と見据えつつ、長い脚で闊歩して、


「次は、光を」


 続けて何かを呟いたハクラウルが、1度鳴らした方とは反対側の指を鳴らせば、シャロの世界から全ての光が奪われる。


 ――瞬間、唐突に襲いくる闇、闇、闇。平衡感覚が狂ったシャロは、ミレーユを遠くに投げ出しながら思いっきり前につんのめった。


 直後、額から鼻にかけて肌をカーペットに擦った際の摩擦熱が走り、モロに床と衝突した肩や肘には関節が外れたかと錯覚するほどの強い打撃を受ける。と、そこで初めてシャロは、五感の内の幾つかを奪われていることを理解。


「……ッ!?」

 

 目をどれだけ開けても、光が視界に入ってこないのだ。

 ただ、暗闇が一面を支配するのみで。


 それで他の五感にも集中してみれば、長いこと舌に染み付いていた血の味が消えており、匂いも多少わからないことに気がついた。明確に匂いを発しているものが近くにないので、嗅覚にはまだ判別がつかないのだが。


 ただ自分が、未だに生きていることを触覚と聴覚のみで感じとって、シャロは割れるような痛みが走る腕を駆使しながら、投げ出してしまったミレーユの位置を探ろうと暗闇の世界を這いずった。


 まだカーペットに触れている感覚がある、肌が自分の衣装と擦れる音がする。横髪が頬を撫でる感覚が、ハクラウルがこちらに歩み寄ってくる靴音が、ヒールがずれて脱げる感覚がある――。


「まだ、いける……ッ!」


 足音の大きさと響き、床の振動とおおよその彼の歩幅、それらの情報から白髪の男の位置を推測すると、シャロは跳ねるように飛び上がってバク転。肘の関節を駆使したバネで宙へ飛び、逆さまになって浮いたところ捻りを加えて、


「がッ……」


 ヒールが脱げた踵で、ハクラウルの頬を蹴り払った。膝丈のドレス姿でやるというイカれた所業である。


 ――ゴッ、と硬い音がして、長身痩躯なハクラウルの身体はいとも容易く横に揺れる。長髪が空気に流れたせいか、撒き散らされるオーデコロンの香り。しかし嗅覚を潰されたシャロに感じ取れるものではない。


 とにかく、野生の勘とでも表するのがしっくりくるような戦闘センスで崖っぷちの抵抗をすると、シャロは宙返りをして身軽に着地し、


「――あは、いいよ、いいじゃないか。そこまで追い詰められてもまだ戦うか。素敵だ、素敵だよその敗北者の精神。でも……何故奥の手を使わない?」


「奥……の、手……?」


「意味のない知ったかぶりをしないでほしいなぁ、このカジノの監視体制は完璧なんだよ? 君がセレーネを手も触れずに殺したことだって、僕は知っているんだ。奥の手を使ったんだろう? あんな小娘に使って僕に使わないなんて、それは遠回しな僕への侮辱だよね? 奥の手も使わずに勝てるなんて思っているのかい? この世界最高の呪術師に。全く舐められたものだね」


「……そもそも、呪術って」


「あぁ、知らないのかい? まぁ、元々は南の大陸で生まれた派生文化だから仕方ないね。まぁ、呪術というのは特殊能力のように自由が利かない分、複数扱うことが可能な『特殊能力』に次ぐ異能文化さ」


 特殊能力と違って、習得者が使い方を『教える』ことも出来るというメリットの代わりに、個々の呪いに対応した媒体の使用が必要になる。


 たとえばミレーユらの体力を奪ったものであれば、『名前』が媒体だ。

 カジノの招待状にかけた死の呪いは、『手紙』と『約束』が媒体。

 会場に張り巡らせている結界の呪いは、『建物』が媒体になる。


 そして、今シャロからこうして五感を奪っている呪いは――。


「……さて、なんだと思う?」


 ハクラウルは悪魔のように恐ろしい笑みをたたえて、呆然と立ち尽くすシャロの手前で骨張った指をぱちんと鳴らした。瞬間、


「ぇっ……」


 ――触覚が、なくなった。欠片も残らず、なくなった。


 ハクラウルが居るであろう方向を向いて立っていたはずなのに、自分が今どんな体勢をとっているのかがわからなくなった。


 自分が服を着ているのかも、自分が髪を生やしているのかも、そもそも身体を持っているのかもわからなくなった。ただ音を聞き、思考し思想する余裕だけが残されている。暑さも寒さも分からず、痛みも苦しみも感じられない。


「どうだい、触覚を奪われた感覚は。中々ない経験だと思うけれど。……あぁ、ちなみに今、君は……僕の腕の中に居るんだ。自分の状況もわからないだろうから、唯一残してあげた聴覚で把握させてあげるよ」


「ぁ……う、あ……」


「あはは、触覚がなければ喋ることも難しいかな。まぁそうだよね、身体がないようなもんだもんね。ただ君には音を聞く力だけが残されている。何故聴覚が1番最後に残されたんだと思う? 僕の慈悲だと思うかい? まぁ、間違ってはいないよ。僕も年端もいかない〈少女〉をなぶるのは趣味ではないんだ。君の――リップハート家と違ってね。どちらかと言うとなぶられるのが趣味、なんて。フヒヒッ。あぁ、しかしなんて可哀想なお姫様だ。僕を侮ったばかりにこんな目に遭ってしまって。可哀想、実に可哀想――」


 べらべら、べらべらと、聞かせる気の全くない口の速さで舌を回し、一心不乱にシャロに語りかけるハクラウル。五感のうち4つを奪われたシャロの身体は死んだように動かず、ハクラウルの言葉通り彼の細腕の中に収まっている。


 しかし耳元で語りかけられても、シャロには現在ハクラウルの長話に耳を貸している暇はなかった。


 どうにか抵抗できていた彼も流石に、触覚を奪われては反抗することが出来ない。故に、ミレーユを守ることが不可能になったのだ。


 それは遠回しにジュリオットの命の保証もなくなったということであり、下手をすればシャロの行動が仲間を全滅に導いた原因になりかねず、


 (くそっ、くそっ、くそ……ッ!!)


 こんな形で終わってしまうのか。こんな惨めな思いを抱えて死ぬというのか。自分がもし今よりもっと強ければ、自分がもっと賢ければ――!!


 迫り来る死の音。しかし、胸中に抱えるのは恐怖でも絶望でもない。


 絶え間なく煮えたぎる怒りの感情だ。自分に向けてのものである。弱く、惨めな自分への叱責。恨むのは意外にも敵より先に己、それがシャロ=リップハートという人間なのである。――と、迫り来る自己嫌悪の波に飲まれていれば、


「あ、居た居た。ハクラウルくん、まだその子殺してないよね?」


「……バーシーか」


 知らない男の声がその場に混じり、シャロは身動きがろくにとれないまま警戒を走らせる。無論、無意味な警戒であるが。


「あ、僕に寄らないでくれ。遊び人の菌が移る」


 何故かこめかみ辺りに殴られて出血したような痕を見せながら、へらへらと寄ってきた男・バーシーに眉をひそめ、煙たがるように腕を振るハクラウル。すると、紺髪の相手は弾かれたような衝撃を受け、


「菌!? いやいや、ハクラウルくんも相当な遊び人じゃん、それが女か金かの違いだけであってさ!? ……てか、その理論で行くとなんでイツメちゃんは許されてんの? あの子も一応男の子で遊んでるんだけど」


「……イツメも遊び人だけど、バーシー、君の50倍は成果を出しているし……イツメは『六熾天使してんし』として君臨している時間も長い」


 スッと流れるように挟まれる、シャロの知らない単語。六熾天使とはなんだ。言葉からして6名の何かしらの天使であることはわかるが、真ん中につく『シ』はなんなんだろうか。偉いんだろうか。


 暗闇の思考回路をくるくると動かしていれば、外の世界ではバーシーが自らの身をカチコチと固めて明後日の方向へ目を逸らし、


「僕も六熾天使(候補)ダヨ?? ナニイッテンノ??」


「六熾天使『候補』だろ君は……。そんな自惚れているようだから、いつまで経っても『神様』から選ばれないんだ。彼が、無能をすぐに切り捨てようとする性格なのは、君も知っているだろう?」


「そりゃ、付き合い長いから知ってるけど……」


 あの『神様』は、天国を作るという目的の足枷と判断した人材は、割と簡単に切り捨てる人間だ。そうして射殺された顔見知りは数知れず、チャーリーも殺されかけたその1人。恐らく、バーシーが庇ってやらねば今頃死んでいただろう。


 かくいうバーシーもそれほど優秀なわけではなく、ただ上位種である彼の『冷気を操る能力』を手放したくないが故に殺されていないだけなのだが、


「なーんて喋ってる間に、また砲撃の音が……。そろそろ本気でまずい、こんなことしてる場合じゃないや、早くその子もイツメちゃんとこ持ってかないと」


「……何故? 殺すって話が下りてただろう?」


 聞いていないが故に顔をしかめるハクラウル。しかしなお崩れない最高級の美貌に、バーシーは心の中で舌打ちをしてやりながら肩を竦め、


「いーや、なぁんか僕らの邪魔してきた奴をポイって殺してやるのも遺憾だし、たーっぷりいたぶって隠し持ってる情報とかも枯れるまで搾り取ってから、大罪人として世界に公開しながら処刑してやろうって」


「処刑……ということは、『ヴァスティハス収容監獄』に……?」


「あぁ、【ヨハン=バシェロランテ】のところに持ってく。丁度僕の後輩……って言ってもわかんないか、チャーリーって繋ぎ役の子が来てるから、その子に任せてあっちまで送ろうかなって」


「……ヨハンか。アイツは……」


 しかめた顔に更にしわが刻み込まれ、ハクラウルの目元には青い拒絶の色さえもが薄くかかる。


「まぁ、ゲンナリすんのもわかるよ、相当なキチガイだもんねアレ……。あの、毎度ミュージカル調で喋るのが鬱陶しいっていうかなんというか。……1個聞きたいんだけど、あれも一応熾天使なんだよね?」


「……あぁ、一応の肩書きは。……僕も強さだけは一目置いているが、あの野郎に手柄を奪われると思うと……頭痛がしてきた。これだから嫌なんだ、もう、どうでも良いよ、後は君に任せた。勝手に持ってくと良い」


 余計な人物のことまで思い出してグロッキーになってしまい、羽虫を払うようにひらひらと手を振って長身痩躯を翻すハクラウル。


「……およそ10分後に嗅覚と味覚、その2分後に視覚、その2分後に触覚が順番に戻るはずだから。あとイツメにも、本部で会っても僕にはしばらく話しかけないよう伝えといて。『話しかけたら君だろうと殺す』と」


「あーい、んじゃこの子は僕に任せて」


 ひょろっこい男からひょろっこい男へと、シャロの身柄が譲渡される。聴覚をずっと働かせているも、眠ったように動かないシャロの身体は、すっぽりとバーシーの細腕に収まって――そして、どこかに連れて行かれた。





 ――それを、ミレーユはただ1人見ていた。彼女だけが、シャロが戦闘不能になった後、その場で何が起きていたのかを全て見ていた。


 それは、床に投げ出されて頭を打ちつけた時に目覚めたのか、はたまたは気絶しながらやけに状況に似合った夢を見ていたのかはわからない。


 けれど確かに彼女は、ぐったりとしているシャロの身体を抱き抱えた後、『エッ待ってマジで男の子じゃん』と錯乱するバーシーの背中を捉えていたのだ。


「シャロ、さ……」


 掠れた声が、喉から捻り出される。しかし伸ばした手は決して届くことはなく、上手く動かない手をぴくぴくと動かしながら、長い青髪の少女は忘れられたように長い間、その場に放置されていた。


 ただ、大砲の砲撃音のような轟音と、それを喰らう宮殿の、地震のような鳴動を感じながら。


 ――それから、何時間が経過したのだろうか。


 どうにかして起きあがろうとして、激痛に苛まれるというループをしていたミレーユの前に、1人の男が現れた。


 後頭部より下で結われた緑髪。唇の隙間から覗く八重歯。青年らしい歪な形をしている癖に、まるで1度も傷ついたことがないような美しい手。


 それらの特徴を揃えた男に抱え上げられ、横抱きにされながら、朦朧とする意識の中ミレーユはどこかに運ばれていた。そしてどこか暗い、物置部屋のような場所に来ると、緑髪の男はそっと少女を横たわらせた。


 更に男はジャケットを脱ぎ、乱雑にそれを折り畳むと、身体を横にしてやった少女の頭と床の間に挟んでやる。簡易な枕を作ったのだ。


「ぅ……あ……?」


 暗闇でよく見えない男の顔を見上げ、言葉にならない声を漏らすミレーユ。すると彼は、ミレーユを寝かせるために追った膝を立てて、


「――ここで、待ってろ」


 そう確かに一言、ミレーユに告げた。


 その聞き覚えのある声に閉じかけのまぶたを開ければ、彼はその視線から逃れるように部屋の扉の方へと向かってしまう。ただし部屋を出る直前、男は最後に1度だけミレーユの方を振り返った。


 扉の外から差し込んでくる明かりが、彼の半身を照らす。


「じゃあな」


 凶悪な目つきは切なげに細められて、薄い唇は小さく口角を上げる。まるで消えて溶けていってしまいそうな、そんな笑みにミレーユは触発されて、無理やり頭を床からあげながら、『ギっ……!』と名前を呼ぼうとすれば、


「あ……」


 音が続く前に彼は部屋を出て、扉を閉めていく。


 ――きっと、その扉の閉まる音は、彼とミレーユの関わりが絶たれる音でもあったのだろう。


 やけに心に残った閑寂感に吐息を溢せば、続いて胸中を支配するのは不信感だ。ミレーユをここに置いていったことも、『待っていろ』と言ったこともそうだが、


 ――あの人の目の色って、黒色だったっけ。


 別れ際に彼が向けた、全てを吸い込んでしまいそうな漆黒の瞳を思う。あんな色をしていただろうか。考えれば考えるほど謎が巡り巡って、理解から遠ざかる。だが、そうこうしているうちにミレーユは、体力を根こそぎ奪われたことによる睡魔に襲われて、ゆったりと――目を閉じた。

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