第2話

きっと海斗は私の事恨んでる。謝りたかったなぁ、

「べつにうらんでなんかない。」

ふふ、最悪だ、都合のいいように解釈して、自分が辛い思いするのが嫌だから解放されたくて、、

「オレはうらんでなんかないよ。」

…うん?聞こえた?うん、今、海斗の声が聞こえた。

…私霊感あったっけ?

「あいかわらずだねぇ…」

ギギギギ、そう聞こえてきそうに首を声の方に向けた。

「…あのぉ、」

声のした方にはアクアがいた。あぁ、忘れてた、この子いたんだ。

アクアは、こっちをじっと見てきた。

「…か、いと……」

間違いない。海斗だ、姿が変わってるけど、私の心を読むような澄んだ瞳、これだけは変わらない。

「…せいかい。」

海斗の声を聞くのと同時に涙が出てきた。

あぁ、

色んな思いが溢れてくる。 これからも一緒にいられる嬉しみ、そしで海斗が死んだという悲しみ、

そして沢山聞きたいことが出てくる。

なんでアクアなってるのか、なんで私の事に気づいたのか、なんで海斗まで死んでるのか、なんで恨んでないなんて言ったのか、


全てを託して抱きついた。今までと違う感触、もちもちしてて、すべすべしてる、赤ちゃんの肌。でも、今までと変わらない、暖かくなる感じ、

あぁ、私の宝物がここにある。そう強く感じる。


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