第2話
きっと海斗は私の事恨んでる。謝りたかったなぁ、
「べつにうらんでなんかない。」
ふふ、最悪だ、都合のいいように解釈して、自分が辛い思いするのが嫌だから解放されたくて、、
「オレはうらんでなんかないよ。」
…うん?聞こえた?うん、今、海斗の声が聞こえた。
…私霊感あったっけ?
「あいかわらずだねぇ…」
ギギギギ、そう聞こえてきそうに首を声の方に向けた。
「…あのぉ、」
声のした方にはアクアがいた。あぁ、忘れてた、この子いたんだ。
アクアは、こっちをじっと見てきた。
「…か、いと……」
間違いない。海斗だ、姿が変わってるけど、私の心を読むような澄んだ瞳、これだけは変わらない。
「…せいかい。」
海斗の声を聞くのと同時に涙が出てきた。
あぁ、
色んな思いが溢れてくる。 これからも一緒にいられる嬉しみ、そしで海斗が死んだという悲しみ、
そして沢山聞きたいことが出てくる。
なんでアクアなってるのか、なんで私の事に気づいたのか、なんで海斗まで死んでるのか、なんで恨んでないなんて言ったのか、
全てを託して抱きついた。今までと違う感触、もちもちしてて、すべすべしてる、赤ちゃんの肌。でも、今までと変わらない、暖かくなる感じ、
あぁ、私の宝物がここにある。そう強く感じる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます