第3話 時間の使い方、あなたのなりたい理想像は?

バイト先につくと、いつものようにパートさんがお店を一人で回していた。


パートさんは元銀行員で私が就活で悩んでいるときいつも、真摯に相談に乗ってくれる。

優しくて私にとって理想の女性だ。


いつものごとくパートさんと入れ替わり、お店に入る。


このお店の時給は県で定められている最低賃金に値するが、お客さんが常連さんしか来ないため、殆ど暇でこれ以上良いバイトはないのではないかと私自身感じている。


同じアルバイトの子は、アルバイト勤務時間のみで国家資格を取得した。


時間を有意義に使っていて心から尊敬する。



そんなこんな考えていると足音がした。


【お客様だ…!】


急いで裏側から店に出て、


「いらっしゃいませ~!」と笑顔で挨拶。


毎月お仕事後に、定期的に購入して下さる30代前半ぐらいの女性だ。


いつもと同じ物、同じ量の購入希望だった。


アウトレットなどで安く売っているブランドではなく、大人でなければ買えなさそうなブランド財布からクレジットを出した。


【あ~、働く女性って素敵だな…。自分の好きなようにお金を使えて。私も自立して自由にお金使いたいな。】なんて、思いながら接客。


「ありがとうございました~」と笑顔で挨拶しお店裏に戻った。

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