第67話 ラブラブデート

俺、大博には愛している彼女が居る。

その彼女は.....七水穂高。

俺の事を心から愛してくれてそして.....笑顔を浮かべてくれる。

その彼女に対して俺も笑顔を浮かべる事が出来る。


優しげなその笑顔に、だ。

そんな大切な穂高と秘密のデートをする事になり。

当日、俺は穂高と共に近所の海にやって来てから穂高に手を握られていた。

また笑顔の華を咲かせながら、だ。

穂高は、急いで!、と言わんばかりに駆け出す。


「早くです!大博さん!」


「分かった!穂高!ちょっと待って!」


本当に秘密のデートだ。

誰にも話してない、である。

俺はバッグを持ったまま駆け出す。

少しだけ圧巻されながら、だ。

そして.....海に着いた。


「広いですね!」


「ああ。そうだな.....」


真っ青な青空。

そして広い海でキラキラ輝く砂浜。

俺は穂高につられて笑顔を見せながら砂浜を歩く。

じゃあ着替えに行きましょう、と穂高は話した。


「そうだな。じゃあ行くか」


「はい」


俺は海パンを履くだけだけど.....穂高は時間が掛かるだろうな。

考えながら顎に手を添える。

そして俺達は着替えに行った。


人が土曜日も有り多く。

圧巻されながら着替える。

この近所の海は本当に綺麗だからな、と思いながら、だ。

それからサンダルで海に出た。


「.....やっぱり日差しが痛いか.....」


俺は考えながら砂浜に腰掛けて日焼け止めを塗る。

そして、よし、と思いながら顔を上げる。

そこに.....何故か海パン姿の智明が居た。

俺を見ながら.....唖然としている。

そして俺も唖然とした.....。


「.....」


「.....」


俺達は何も見てない事にして。

そのまま別れた。

この状態はマズイ.....というか!

何故に智明が居る!?

完全に予想外だった.....危ない。


「大博さん。お待たせです.....あれ?どうしたんですか?」


「いや、何でもない。.....ん?」


それから穂高を見る。

穂高は胸が少しキツイかも.....と呟きながら。

白のビキニをいじる。

俺は鼻血が出そうになった。

胸がデカい.....!


「.....どうですか?可愛いですか?」


「.....み、水着を色々持ってんだな」


「ですね。アハハ。大博さんの為に。流石に.....スク水は恥ずかしかったです」


「.....無理はするなよ?」


ですね、アハハ。

と穂高は笑いながら俺を上目遣いで見てくる。

そして満面の笑顔を見せた。


大博さん格好良いです、と、だ。

俺は赤面しながら穂高を見る。

お前は可愛いな、と言いながら、だ。


「有難う御座います。大博さん」


「.....本当に可愛い。お前は宇宙一」


「.....えへへ。恥ずかしいです」


「.....じゃあ遊ぶか」


はい。

あ。その前に、と言いながら穂高は日焼け止めを出した。

それから少しだけ恥じらいながらだろうけどニコッとする。

俺は?を浮かべて穂高を見る。


「背中.....に日焼け止め塗って下さい。肌が焼けるの嫌なので」


「.....ああ。じゃ.....」


「ビキニ外しますから」


俺は目が点になった。

いや、何つった今。

ビキニを外すって!?

俺は真っ赤になりながら、オイ!?、と言う。

えっと.....大博さん。このまま外しませんよ!?、と穂高は真っ赤になる。


「もー.....大博さんのエッチ.....」


「.....いや、普通は勘違いするからな.....そのまま言うと」


「でもそんな真似をする女の子は居ませんから.....」


「で、ですね」


それで色々と持っているのか。

俺はホッとしながら.....穂高を見る。

しかしそれでも.....塗る事は事実だろう。

俺は赤面する。


「.....横は触らないで下さいね」


「.....大丈夫だって」


少しだけ警戒モードの穂高。

俺は手を振りながら何もしない事をアピールした。

その姿を見た穂高は、まあ大博さんですからね、と苦笑する。

俺は安心しながらそのまま横になる穂高を見た。


「じゃあ塗ってもらいたいです.....」


「は、はい.....」


それから俺は震える手で穂高の真白な背中に塗り始めた。

本当に柔らかい肌をしている.....。

俺は心臓の高鳴りを抑えながら.....塗っていく。

が途中で穂高が悶えた。


「う.....うん。そこは良いです.....大博さん。こしょぐったいです.....」


「す、すまん。こっちは!?」


「ひやっ!?」


「すまん!!!!!」


もー!、と言いながら穂高は赤面する。

俺は本気で慣れてない為、何処を塗ったらいいか分からない為。

アワアワする。

穂高がその姿を見ながら、こっちですよ、と案内してくれた。

そして俺は塗り続ける。



「有難う御座いました。大博さん」


「い、いや。良いんだ」


「アハハ。恥ずかしかったですか?」


「.....お前だって」


私は安心してました。

大博さんですから、とレジャーシートの上で手を握って来る。

そして寄り添っていた。

俺は穂高の手を優しく握る。


「.....何しましょうか」


「.....遊ぼうか」


「ですね。アハハ」


そして俺達は別々に立ち上がった。

それから海に入ってみる。

冷たいが.....流石は夏場だな。

心地が良い。


バシャン!!!!!


「うわっぷ!?」


「アハハ。大博さん油断しましたね」


いきなり穂高が顔に海水をかけてきた。

ビックリしながら穂高を見る。

穂高はニヤニヤしていた。

俺もニヤッとする。

そして、くらえ!、と海水をかける。


「きゃー!冷たーい!」


「ハッハッハ」


「大博さんやりましたね。私からもお返しです」


そして海水をかけられる。

本気で何も無い感じだが.....本当に幸せだな。

何気ないこの時間も.....とても。

思いながら俺は穂高を見る。

そして穂高は濡れた髪をバサッと整える。


「やっぱり楽しいです。一緒だと」


「だな。俺もお前と一緒で楽しい」


「.....永遠に一緒で居たいですね」


「それはそうだろ当たり前だ」


私。大博さんに出会えて幸せです、とはにかみ笑いを浮かべる穂高。

俺はその姿に、当然俺も、と答える。

そして笑いあった。

何でこんなに楽しいんでしょうね、と穂高はニコニコする。


「.....特別な人と一緒だから、だろうな」


「.....ですね。私も同じ考えです」


「.....そうか。嬉しい」


そして俺達は互いにニコッとしながら手を握る。

穂高は、お弁当も作りましたからね、と言う。

俺は、そうか。有難うな、と話した。

そして暫く.....また遊んだ。


「また.....行ってあげて下さい。お母さんとお父さんのお墓に」


「.....ああ。もし良かったら今日でも行こうか」


「え?そうですか?」


「ああ。早い方が良いだろ。会いに行くなら」


俺は言いながら穂高の顔を見る。

するといきなりそのまま抱き締められた。

俺は見開きながら穂高を見る。

大博さん.....有難う御座います。私.....やっぱり大博さんが大好きです、と。

涙を浮かべながら俺を見てきた。


「.....穂高。泣くなよ」


「.....はい.....はい」


「笑って。穂高。前も言ったけど俺は.....お前の笑った顔が好きだ」


「.....はい」


それから俺達はキスを交わした。

そのまま砂浜に戻る。

それで暫くは海を見ていた。

キラキラ輝いている。


「.....こんなに幸せで良いんですかね。私」


「俺もそう思う。こんなに幸せで良いのかね。ハハハ」


「とても幸せで.....何だか夢みたい」


「.....だな。穂高」


しかし.....今考えるべきじゃ無いのかも知れないが。

何故.....この場所に智明が居たのか。

それが少しだけ気掛かりだ.....。

俺は思いながら顎に手を添える。

うーん.....いや、嫌って訳じゃ無いんだが.....何故だろう。

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