第17話御劔の里、誕生
「気がついたようね。今の貴方の状況わかってますよね・・・。」
20名もの縛られた兵と共に、私の前で座らせている、偉そうにしていた者に訪ねた。
「きっ、きさま~。私に此のようね事をして、私が誰だか・・「ああっ、その名を言わない方がいいよ・・。」なにっ・・。」
「名前を言うと、この人達が非常に困る事になるからね~。」
そう告げると、人混みの中より、居かにも<ザ・貴族>って感じの青年が現れた。
「兄上・・・。なぜ・・ここに・・・。」
「バッカモーーン・・・。貴様の尻拭いに決まっておろうが・・・。お前は、<シーホン皇国>を潰すつもりか~~。この、方は、ラミア・御劔様とアティ・御劔様だぞ・・・。それが、どういう事か解らなかったのか!」
「ラミア・・みつるぎ。み・つ・る・ぎ・・・だと・・。」
御劔も名を聞いて、国王より、しつこい程に言われ続けた言葉を思いだした。
「いいか、よ~く覚えておくのだ・・。決して御劔の名を持つ者にはチカズクナ。いいな。決してだ・・・。」
そして、頭から血の気が引いていくように、青ざめて行き、気がつくと、両手を着いていた。
「「「申し訳け・・ありませんでした・・・。」」」
そして、その横から、<ザ・貴族>って人が続いた。
「此度は、本当に申し訳けない。<約定>により、我が父が詫びに来る事は出来ませぬが、なにかしらの行動を取らせて頂くので、お許し願えないか・・・。」と、頭を下げてきた・・・。
「そうですねーー、わかりました。では、のちに、一つだけ望む事を叶えてもらうって事で、許しましょう・・・。」
そう言ったあと、周囲の温度が数度下がった様な殺気を放ち、一言。
「・・・二度は・・・ありませんよ・・・。」
その時、此の場にいた者は、感じたであろう<絶対的な死>と言うものを・・・。
そして、会議の様な話は終わって、今は、<ザ・貴族>っという、者と紅茶を飲んでいた。
「ひさしぶりだね・・・ラミアちゃん、あっ、ラミア様っだっけ。弟のジルドが迷惑をかけたね。」
「ラミアでいいよ~。アルス。年も変わらないし、ジルドちゃんは、相変わらずだったなあ。」
「まあ、10年ぶりだしね、覚えてなかったのだろう。私も、まさかラミアが御劔を継承するとは思ってなかったよ。」
「まあ、色々あったしね・・・。でっ、私の作る町に、皇国は、文句があるのかなあ、アルス第1王子様・・・。」
「いやいや、なにもないよ・・・。強いて言うなら、皇国と民間レベルでのみ、交流を深めたいなあってね。」
「良いの? そんなことを認めると、多種族を認めるってことだよ・・・。」
「いいさ、だけど、この町の者である証明だけは、持たしてほしい。其を持つ者に限って自由を認めるよ。」
「わかったわ。此方としても助かるってことだしね。証明書は後日送るとするわね。」
「これで、決まりだ・・・。でっ、此の町の名前は、なんと言うのだ?」
名前だって?。そんなのないぞー。そう言って、悩む横から、天使のお告げがありました。
「御劔の里って名前がいいーー。」我らが天使アティ様のお告げである。うん、決定!。
これによって、辺境の地が、<御劔の里>に変わって、誕生したのである。
「ああああ~、これって、御劔の名前、宣伝してない?それに、その町の主なんだよね、私。それって、目立ちまくりじゃないよ~~~。もう、お嫁にいけないかも~~~。」
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