第4話 ハートの女王

 人間の住む世界があるように、星霊と呼ばれるモノたちが住む世界を"星霊界"と呼ぶことにする。星霊界をまとめるモノを星霊王と呼ぶ。


 星霊界には人間の負の願い事を集めた"パンドラの箱"という危険な品物があった。パンドラの箱は星霊王の実妹である"ハートの女王"が厳重に管理をしていた。


 しかし、ある日、ハートの女王がパンドラの箱を盗み、人間界に逃亡をした。それによって人の「恨み」「妬み」「憎しみ」などの負の願いが具現化し、悪霊"テネブラエ"を生み出してしまった。テネブラエは人に悪夢を見させ、いずれは死に追いやる危険な星霊である。


 パンドラの箱を回収しなければ、いずれ人間界はテネブラエに支配されてしまう。星霊王は12星座の実力者たちを集め、人間界に逃げたハートの女王を探して、捕まえるよう命じたのだ。誰よりも早くハートの女王とパンドラの箱を見つけ出し、捕らえたものを星霊王にするという条件をつけて。


 星霊が人間界にそのまま降り立つことはできない。そのため、"星に願いを"というアプリを通じ、人間と契約することで星霊は人間界で力を発揮できる仕組みを作った。人間側=契約者側にもメリットがあるよう、ハートの女王とパンドラの箱を見つけた場合、一つ願いを叶えるということにした。


 そして、星霊王を決める戦い、星霊戦争が始まった。

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