朝読の下読みを娘がするという


 ここのところ、気を抜くとエッセイを書くのをさぼっています。先日、婦人科で診察されたおかげで、痛みが強くて、週末は痛み止めを飲んでヒイヒイ言っていましたが、なんとかやっと痛みも落ち着いてきました。


 週末は長女も珍しく熱を出しました。ワクチン2回目です。1回目はケロっとしていた彼女ですが、さすがに2回目は8度後半の発熱があって、ぐったりとしていました。初めての中間テストの前ですから、あまり学校を休ませたくないなーと思いましたが、調子が悪いところを無理やり登校させるわけにもいきません。月曜日はお休みさせました。


 で、火曜日。熱も下がったので、いつものように学校に行かせようとすると、一緒に登校している友達のお母さんからラインが。金曜日までうちの子休みなんです、って連絡です。どういうこと!? ってなるじゃないですか。ともかく学校から帰宅した娘に事情を尋ねてみたところ、なんと。娘のクラス以外の二つが学級閉鎖しているとのこと。


 えー、そんなことあるの?


 よくよく聞くと、なぜか二つのクラスは合同で体育をしているそうで、その関係で連なって閉鎖になったとのこと。なぜ娘のクラスだけ体育の授業が別なのか意味不明ですが、仕事を休まずに済む私にとっては、それはラッキーでした。


 しかし、せっかく登校できても学年の2/3の生徒がお休みです。娘のクラスだけ勉強をすすめられるわけもなく、学校に行ってもずーっと自習をしているという話しです。中間テストはもちろん延期。部活も休みで、暇そうにしている娘です。


 そんなお暇な長女は、ちょうど中学1年生。彼女も朝読しているそうです。彼女が読んでいるのはラノベが多いみたい。ここのところは、文豪ストレイドッグスばかり読んでいますけど。昨日はストレイドッグスのイラストに惹かれて、江戸川乱歩の小説を図書館で借りてきたようです。漢字が苦手な彼女。果たして読めるのか?


 そんな娘に「5分シリーズ」のコンテストがあるんだよ、と話をしたところ、そのシリーズは図書館で借りて、ほとんど読んでいると言います。5分シリーズって、メジャーなんですね。結構、人気が高いみたい。


 最初は応募しない予定だったんですけれども。そうか、よし。じゃあ、彼女の意見を聞いて書いてみようか——ということになったわけです。


「『恋愛もの』と『探偵もの』どっち読む?」

「『恋愛もの』? そんなの読む奴いるのかよ。だれにも言えない恋ってさあ。なにそれ! 恥ずかしいじゃん。読まない、読まない」

「いやあ、いるでしょう。恋愛もの読む子」

「さあね。私は絶対に読まないね。それよりも、私は探偵ものがいいな。あのねえ、ストレイドッグスに出てくる乱歩さんみたいなカッコいい探偵ものね!」


 ああ。聞いた私がバカでした。『彼女の趣味=万人受けする』とは限らないということですよね。ちぇ。でも書いたら読んでくれるそうです。しかも「5分で読めるか見てあげる」ですって。そんなの、別にいいよ。「5分」で読めなくたって問題ないし。余計はお世話だよお。


 ということで、朝読はミステリーで行ってみる予定です。一応書きあがったので、今晩あたり、娘に読んでもらいます。さあ、どんな感想が飛び出すのかな? 漢字が読めない彼女ですからね。話、わかってくれるか心配です!





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