警察のお世話になりました2



 GWが始まりましたね。今年は休みが飛び飛びで、合間に学校やら仕事がある状況。休めるなら続けて休みたいところです。


 いや、今日のタイトル。書いてみて、「あれ? 前にも書いた気が……」って思いまして、さっそく過去のエッセイを眺めてみますと、なんてことでしょう。去年の5月に、同じタイトルでエッセイを書いていました。その時はクレジットカードを紛失してお世話になったという、いい意味での? 内容でしたけれども。今年は、まー悪い方ですね。


 スピード違反ですよ。スピード違反。いや、私が悪い。それは分かっているけれども、言い訳をすると40キロ規制って、なくないですか? 40キロで公道走っていたら、渋滞はするわ、パッシングされるわで、ご迷惑様だと思うんです。いや、これは交通違反を推奨するエッセイではないんですがね。16キロオーバーでした。60まで出ていないんだ。見逃してくれよ……なんても内心思いましたが。違反は違反です。


 呑気な農道です。ナビを使って、目的地に行こうとしていた道中でした。ナビを見誤って、道が一本ずれたんです。それが運の尽き。いや、神様が「雪うさこよ、日頃から安全運転に心がけるという精神を忘れてはならぬぞ」という意味も込めて、私に罰を架したのだと思って受け止めます。


 祝日午前中の農道ですから、車も少なくて、みんなスイスイ走っていました。カーブを曲がったところで、堂々とデンと座っているおっさんと、レーダーみたいなものが見えたのでは「やばい」と思った瞬間。目の前に警察が出てきて、「はいこっちね」って誘導するわけです。——あー、やっちまった。


 私の後ろからくる車も次々に誘導されて、空き地はたちまち満員御礼。後ろから来たお兄さんたちはかなりご立腹されていて、警察に文句を言っています。お、警察24時みたいじゃん! でも、ここで文句を言っても、警察は許してはくれないということもわかっていますが、文句の一つも言いたくなります。


 ぽちゃっとした中年の警察官が、助手席の二女に「怖くないからね~」と笑顔で言いますけれども、二女はそもそもクールな女子。しらっとした表情で、お絵描きを続けていました。


 16キロオーバーしていたという紙を見せられて、免許証を提出。職場の名前を聞かれます。仕事柄、警察にはなにかと世話になるもので、あんまり言いたくないけれど、詐称は出来ません。正直に答えると、案の定「ああ、〇〇さんね。職種なに?」って聞かれます。ああ、文句を言わないで良かった。私の職場は程遠いところにあるもので、この警察署の人たちと関わる機会はないですが、やっぱり悪い態度は取れません。


 クソー、と内心思いながら、笑顔でやり取りをしましたよ。もうね。泣きたい。


「これから3か月、無違反無事故なら、点数は引かれませんが、次回更新時はゴールドは外れますね」


 ——くそー! 結局はペナルティじゃねえか!


「罰金じゃありませんよ。反則金ですからね。反則金。細い道路でのスピード超過が事故の原因で一番多いんですから。ちょっとお高いけど、ごめんなさいね」


 ——罰金と反則金とか、どうでもいいわ。1万2000円だと!


 もう最悪です。調べたところ、罰金になると赤切符で刑事罰を食らったということらしいですね。うう。なんだよ。それよー。青切符だって、嫌なもんは嫌なんだぞ。


 しかもこれまた運命のように、そういう時に限って、ちゃんと印鑑までリュックに入っているという。まるで捕まるために準備してきたみたいですよね。とほほ。


 手続きが終わり、担当の警察官が二女に言います。


「お母さんは悪いことしたんじゃないんだよ。大丈夫だよ~」って。


「いや。お母さんは悪いことしたんだよ。スピードを出し過ぎるというルールを犯したのだ!」と娘に言ってやると、警察官のおじさん、苦笑いです。だって、そうでしょう? ちゃんとしなくちゃいけないんです。こういうことは。誤魔化しいけません。悪いことしていないんだったら、こんな反則金の請求はされないわけです。でも、二女はどっちでもいい様子。お絵描きする時間が確保できたので、関係なし。


 結局、そんなこんなで、長女の吹奏楽の総会はすっぽかし。帰宅した長女に事情を話せば大笑いされました。


 大きな事故を起こしたのではないのでよかった、と思います。たまに、自分を戒める出来事があってこそ、気持ちが初心に戻るものです。ああ、でも悔しいのは、道を間違えたこと。致し方なし。みなさんもお気をつけくださいね。全国の警察が、ここぞとばかりに検挙数確保週間に入っているのかも知れません。コロナ禍でドライブくらいは行きたい、と思っていたのに。こんな調子では家に籠っているしかない連休ですね~。



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