終末(週末)は戦場です。


 もう4月も終わりが近づいていきましたね。一か月もすれば落ち着くのかなーなんて考えていたのは甘いもので。やっぱりなんだかんだと忙しい毎日です。


 今週末は二女のピアノの発表会でした。最初にお世話になった先生が、急死してしまって、その先生の従妹の先生に拾ってもらった娘。毎日の練習が嫌なクセに、変に負けず嫌いなもので、レッスンの前日になると、出来ない自分に涙しながら練習をするという、なんともおかしな一週間を、ここ一年くらい繰り返してきた彼女。


 しかし一年もすると、成長するものです。ここのところは涙を見せずに、すっとピアノのところに行って練習開始。週1回の練習が、週3回に増えれば、やっぱり腕も上がります。ステージ上では堂々と三曲、演奏をしてきました。


 コロナ禍ということもあり、午前中のリハーサルが中止。なんと……ぶっつけ本番かよ。いつもクールな彼女も、さすがに訳がわからないので、かなり緊張をしている模様です。本番前、先生に「先生。腰の骨が折れたので、帰ります」と真顔で言った二女。先生からは、「おばあさんみたいな言い訳するのね」と苦笑いをされていました。


 少しずつ彼女も大人の階段昇っています。お姉ちゃんを追って、小学校の吹奏楽部に入部しました。新学期が始まってから、今か今かと入部の案内が来るのを待ちわびていた二女。おたよりが配布されたその日、「お母さん! 来たよ。やっと来た!」と嬉しそうに笑顔で手を振っていましたね。ここから、彼女の長い吹奏楽人生が始まるのでしょうか。さて、下の子はどこまで続けるんだか。


 のほほんの長女は、中学生活を満喫しています。

 先日は、「教科書を持っていくのかどうか、わからない」と朝から大騒ぎに。もうさすがに中学生。私は知りませんよ。すると何を思ったのか、「そうだ! 聞けばいいんだ」って言い始めて。誰に聞くのか問うと、「前、通った人」って言うんです。


 ——前、通った人だと!?


 彼女の言葉には、色々と不足しているものが多くて、意味が分かりません。「家の前を登校していく友達に聞く」という意味だったらしいです。そんなことをしてたら遅刻です。先生のプリントに「授業なし」と記載されているんだから、いらないだろう、と一蹴して送り出しました。


 結局、帰宅してから「どうしたのか」と聞いてみると、一緒に登校している子に「教科書いる?」って聞いたとのこと。ねえ、そこで「いるよ」って言われたら、貴様はどうする気だったんだ……、と思いましたが、そこは堪えました。中学校になっても、相変わらずの彼女です。


 部活して帰って来ると七時過ぎます。さぞや熱心にトランペット吹いているのかと思い、部活の様子を聞いてみると、小学校時代とは違い、練習時間が少なくてお喋りが多いって文句を言っていました。でも先輩は怖いんだって。仲良く話はしますけど、先輩がお喋りしているときに音を出すなんてできない、って言うんです。中学生になると、小学生の勤勉さがなくなって、だから、レベルが落ちるのでしょうか。


「先輩たちはすぐ吹けるけど、私は練習しないとできない」と少々焦り気味の娘。サークルから借り受けているトランぺットが自宅にあるのです。自宅で練習しなさい、と促してみたところ、やっぱりね! 楽譜忘れてきてやんの。本当に、外しませんね。彼女。


「あんたたちが3年生になった時、自分たちが嫌だったことをするんじゃないよ」とは言ってみるものの、思春期反抗期ですからね。やっぱり練習イヤーってなるんでしょうか。


 3年生の男の先輩が「おれ、思春期終わったしー」って自慢げに言うそうです。ねー、思春期ってなんだか知っていますか? って大人は突っ込みたくなるところですけど、娘は「思春期終わっただなんて、かっけー」って思うらしいです。職場でその話をしたところ「そう言っている当たりが思春期真っ只中ですよね……」と後輩に指摘されて、「それな!」と思いました。


 中学生って面白いですね~。我が家はこれから中学生初体験なもので、これから、中学生の生態についてもリサーチをかけていこうかと。


 二女が今週平日に控えておりまして、一足先にケーキを食べてお祝いをしたところ、夜中の一時くらいから胃腸の調子が悪い。結局朝方の四時まで眠れず、朝を迎えました。うう。ひどい週の始まりだぜ。週末は本当に辛い。サザエさん症候群の反対です。月曜日の朝が来るとホッとしますー。週末は恐ろしいです。皆さんは素敵な週末を過ごされましたか~? 羨ましいぜ。




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