本屋と電子書籍とルビー大賞


 若い頃は、給料が入れば、すぐに本屋に行っていた私。今月の生活費を計算して、「今月はこれくらい使えるな」って金額マックス、本を買ってしまうような生活をしていたくせに。結婚してから、めっきり本屋には足を運ぶことがなくなりました。


 子育てが始まってから行くのは、今度は図書館。しかも、子どもコーナーばっかり。大人の書籍を閲覧したくても、しんと静まり返った大人コーナーに子どもを連れて行くことも出来ず、絵本ばかり読んでいました。


 結婚前に持っていた書籍、漫画は、結婚後、元夫に何度も何度も言われたので、半分以下に。それでも引っ越し業者には、「本って重いんですよね~」って嫌味を言われて……。本はね、終の棲家が決まったら買おう。それまでは図書館でなんとかしのぐんだって気持ちでやってきたんです。


 だから、めっきり本屋さんに寄ることがなくなりました。私が住んでいる辺りは、田舎でね。本屋も減っています。あちこちの本屋が閉店していて、営業している本屋に行っても、品ぞろえが少ないんです。結局はアマゾン先生にお願いすることが多くなってきています。


 先日、買い物ついでに、ふらっと本屋さんに立ち寄ってみました。いや、漫画なんて、私が通っていた頃とはすっかり様変わり。ジャンプだって、毎週購入して読んでいた時期もあったんですけれども、知らない漫画家さんばっかりになっていますし、「これが人気なのか?」って首を傾げるような作品も多い。年なんでしょうかね。興味がわかないって。昔みたいに「あ、これ買ってみよう」って思えるような表紙が少ない。私の趣味がおばさん化したのか……やっぱり世間の流行りに敏感じゃないと、世間が求めるものを書くのは難しいんだろうなあ……と思いつつ。一つだけ、「お、これ面白そうだな」って思った漫画(ラノベ原作なのかな?)。4月からの新しいアニメに名前がありましたね。ファンタジーの骸骨騎士の話。まだ少しはアンテナが働いているようです。


 私の場合、BL界隈のリサーチが大事で、本屋さんに行くと必ずBLコーナーを見ます。若かりし頃の私は、BLコーナーを見るのが恥ずかしくてね。誰もいないのを確認して、こそっと見るわけです。誰かきた時には、もうささってその場を立ち去るしかない。


 今のBLコーナーは昔よりも取り扱ってくれている商品が増えたように思います。しかし、それでも、まだまだ肩身が狭い。置いてある作品もそう多くはありません。ですから、流行を見るために眺めるのは、もっぱら電子書籍系です。今はスマホでこっそりBLが読める時代ですもんね。これは乙女には嬉しい。だから、私のカクヨムにはそういう系の広告ばっかり表示されるんでしょうけれども。


 創作界隈ではオメガバース以外の設定もちらほら見受けられるけれども、やっぱり根強い人気はオメガバース。色々な性があって、発情期やら、男性でも妊娠出来るって設定。これは、最初に見た時「おおおう」って拒否反応が出ましたけれども、すごく人気のあるジャンル。暴力的にも書けるし、溺愛にも書ける。紙一重設定。


 一般的に流行っている異世界転生もの、悪役令嬢的なものもBLにもあります。そんな中で比較的多いのは、やっぱり現代が舞台の日常系。学生もの、サラリーマンもの、それから、やくざもの。男性カップルが子育てをするっていうほのぼの系も人気。おお、そして根強い人気は異種カップルもの。「獣人もの」、「神様もの」。これも人気があるジャンルです。


 本屋の話から、いきなりBLのことを書きました。私は応募を断念したルビー大賞の締切が31日に迫ってきました。私の場合は、来年にしようって決めたので、のんびりとしておりますが、うかうかもしていられません。今年、この短期間で果敢にチャレンジされている方たちの作品を読み歩き勉強中です。


 朝の段階で、10万文字に達していない作品が半分くらいあるでしょうか。頑張れー。あと数日で、とりあえず10万文字を超えて、完結ボタンを押すんだー!


 ジャンルで検索してみると、勿論「恋愛」が最も多い。意外に少ないのが異世界もの。半分以上が現代を舞台にした設定ですね。ああ、やっぱりか。オメガバースは少ないです。エロ厳禁のカクヨムでオメガバースを展開するのは、かなり難しいですからね。オメガバースを好む読者の心理としては、エロも読みたいって気持ちが大きいと思うんです。カクヨム上ですと、そのエロをあやふやにしなくちゃいけないわけで。オメガバースでエントリーするなら、カクヨムではなく、原稿にしたほうがいいのかも知れませんね。それでもオメガバース+獣人でエントリーされている作品がありました。まだ最初しか読んでいないけれど、面白かったです。


 さあ、じゃあ一体。どんな作品を来年出せばいいのか?問題。


 売れ筋王道で行くのか。それとも、売れ筋じゃない意外なところを攻めたほうがいいのか。今年の動向も見させてもらいながら、きっと何度も書き直すんでしょうけど、途中まで書いた作品を書き進めていきましょう。だって、せっかく6万文字くらいかいたんだもん。この作品で、勝負を掛けたいところです。


 カクヨムからの応募作の中に、入賞者が出るといいなー。応援しています!




 

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