オリムピックの開会式


 みなさんがエッセイでオリンピックの開会式について書かれているので、便乗して書いておきましょう。これ、後から見た時に想い出になりそうですもんね。


 今回の東京オリンピックは新型コロナウイルスの影響で、前途多難な状況での準備でしたね。正直に言うと、開催にあたっては手放しで喜べないところもあるんです。昨日の夜までは、そう思っていました。


 昨日は、オリンピックの開会式を何気なしに見ようと思いつきました。本当は、見なくてもいいかな? なんて思っていたんですけれども、やっぱり自国開催のオリンピックの開会式を娘に見せてやらなくちゃって思ったんです。


 そう思ったきっかけは、数日前に訪問したある女性の話でした。彼女は可愛らしい少女時代に、前回の東京オリンピックの開会式を鑑賞した時のことを話してくれたんです。


「あの時はねえ。各国の国旗を持った人がねえ、みんな天皇陛下の前に来ると、首をもたげて、敬意を表していたんですよ。私ねえ、あれを見た瞬間。鳥肌がたったのよ」


 きっと彼女は、そのシーンを見て、誇らしく思ったのでしょう。なんだかじんわりとその気持ちが私の中に入ってきたんです。で、娘たちにも見せたいなって思った。やっぱり自分の国を好きになってもらいたいって思ったんですよね。


 そもそもオリンピックに興味もない娘たちです。「開会式見るぞ」と言っても、だらだら~として、「えー、いいよ」なんて言っていました。しかし、夜の八時。開会式が始まると、もう釘付けです。目をお皿のようにしてテレビにかじりついていました。


 長い選手団の入場も、「綺麗な服だね」、「お母さん、可愛いよ」、「カッコイイ」など感想を述べながら、飽きもせず鑑賞。


 民族衣装で上半身裸の男性が登場すると、「きゃ~♡」「わ~、わ~♡」と手で顔を隠しながら指の間から覗き見というお約束。


 ほら、我が家には男子がいないでしょう? 男子の裸は見慣れないんですね笑 そういうところは、まだまだ純粋。


 で、最初の話題に戻るんですけれども、開会式を見るまでは、手放しで喜べませんでした。しかし、あの選手たちの表情を見ていると、なんだかじんわり感動しちゃったんです。きっと、このコロナ禍で苦しんできたのは彼らなんだろうなって。やっとオリンピックが開催されて、本当に良かったね、って思っちゃったんですよね。


 あんなに興味がなかった娘も、子ども新聞のオリンピック記事を持ち出してきて、「この人、日本の旗持っていた人でしょう? ボクシングみたいな~」って朝から大興奮です。もう目がキラキラしていて眩しいぜ。


「オリンピック、見なくっちゃね」


「うん!」

 

 長女も次女も嬉しそうにしている姿を見ていると、まあ、なんとか大きなアクシデントもなく無事に、オリンピックが終えられることを祈るばかりです。


 まー、楽しくテレビでの鑑賞をしていきたいと思います。子ども達にとったら、コロナがどうとか、選手村で苦情が多いとか、感染対策がどうとか、関係ないんですよね。純粋に楽しんでもらえると、親としていいかな? って思いまーす。


 最後に。開会式でゲーム音楽や八重の桜のサントラが使われていて、もーもー、音楽好きには最高でした♡


 せっかくですしね。オリンピックは大人も楽しみたいものですね。


 そうそう追記。あいるちゃんのエッセイのタイトルを見て思い出しましたが、娘たちが選手宣誓を見て「あ、運動会の真似してるー」って言っていました。いや。反対なんじゃ……。お前たちが真似しているんだよ笑

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