電話の話


 先日、機種変更をしてきました。携帯会社で二年の縛りがあり、ちょうど二年。使っていた機種は特に不具合もなく、真っ赤で可愛くて、お気に入りだったんですけれども、「機種変の時期ですよ。返却してもらえれば、残額チャラですよ」って言われると、やっぱり新しい機種にしたくなるものです。


 私の機種はアイフォン。パソコンのバックアップを作って、ラインのアカウントの引き継ぎ準備をして、必死にレベル上げをしているゲームをSNSなどのアカウントに連携をして……はい、それで機種変。万事うまくいく——と思っていたんですけれども。いや、お年頃なんでしょうね。若い頃とは違うらしい。


 いくつかのゲームのアカウントを連携するのを忘れていて、最初からになってしまったゲームが続出! もう嫌になりました。二年以上せっせとやっていたのに、最初からとか、もーやりたくない。ドラクエの復活の呪文を写し間違えて、入れなくなっちゃった小学生時代を思い出します。いくつになってもやらかすんだな~。


 ゲームに費やした時間って無駄だったんだな——と心底実感したしだいです。

 これを機に、ゲームを減らします。ゲームするなら妄想しろ。新しい文章を一文字でもいいから書け! と気合をいれました。


 アイフォンのいいところは、バックアップで復元をすると、前のスマホと同じく利用できるということ。しかし、機種変したのに、中身が大して変わらないもんで、なんだか新鮮味に欠けるということはありますよね。


 ——え、どこ変わったの。ああ、カメラが少し高性能なんだよね。容量増やしたから、吹部の動画も撮り放題よね。


 まあ、こんな感じですね。新しいスマホを画像でアップしようかと思ったけれども、いや無理でしょう? よくよく考えたら、スマホをアップするには、別の媒体で撮影しなくちゃいかんじゃないですか。面倒だ。やめよう。諦めました。


 人のスマホを見た長女。「いいな~。私もスマホにしてよ。中学生になったらスマホね」って。そのくせ、現在預けているキッズ携帯は電源切れ。充電器がないっていう言い訳をするんですよ。

「キッズ携帯だってお金払っているんだよ。使う気がないなら解約しなさい。スマホなんていらないよ」

 とお説教をしたところ、彼女が出してきたのは脱毛シェーバーの充電器。それがキッズ携帯にぴったりと収まったんですって。もうね。長女は必ずと言っていいほど、私の期待を裏切ることなく、毎日面白いことを繰り広げます。


 かたや二女はしっかりもの。機種変したばかりで目覚ましかけ忘れたおかげで、寝坊した私を起こしてくれます。

「お母さん。時計見て。六時半だよ」だって。

 本当に出来た子です。「ありがとー」と泣きつきました。姉妹って、どうしてこうも違った人間に成長するんでしょうか。不思議ですね。同じDNAなはずだと思うんですけれども。


 小学生の頃、建設会社の社長の家の友達がいました。彼の家の自家用車には、電話がついていたっけ。あれ、運転席と助手席の間に電話が装備されていたような記憶があります。その後、高校生になるとポケベルが流行りました。専門学校時代はピッチ。それからガラケー、そしてカラーのガラケー。そしてからのスマホ。

 電話の歴史ってすごい進化ですね。当時の私からは考えられない進歩だ。昔は好きな子の家に電話するのだって、まずは「お母さん」という関所があった。懐かしいもんです。


 ちなみに、我が家の電話は黒電話。今時、配線を変えると黒電話も光電話に対応するんですよ~。娘たち、面白がって電話を掛けますが、ジーコージーコー回して、回しきれなくて、もう一度。なんてことが多々あります。


 とまあ電話の事を取りとめもなく書きました。


 現在、ポリスの「ほっこりじんわり大賞」にカクコン6に参戦した音楽ホールをエントリーしてみてます。この大賞、エッセイでもポエムでも小説でも、なんでもいいんですって。短くても、いいものは短編の賞がもらえるらしいです。

 使いまわしになりますが、私も頑張ってお引越ししよー。

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