吹奏楽の子どもたちって尊い♡



 先週も、週頭からクライマックスなみの疲労レベルだったんですけれども、今週はお腹に来ました。もー、昨日から胃がキリキリと痛んで辛いです。明日は休み。頑張るぞ。


 長女は三年生から吹奏楽に入りました。最初の入り口は、「ただなんとなく」って感じだったようで、入って一週間もしない内に「クビだってよ~」って帰ってきました。理由を尋ねると、先輩たちが練習している間、リズム打ちをさせられていた三年生たちは、理科室で大騒ぎをしてしまったそう。先生が駆けつけて「あなたたちはクビです!」って言われたんですって。あの時、娘のお友達は暗い表情をしていたのに、彼女はあっけらかんと「どうせ、いつでも辞められるし~」なんて言ってましたね。

 しかし翌日には、三年生みんなで相談をして、先生のところに謝罪に行ったそうです。それもまた、行く前にはみんなで謝罪に行くかどうかの議論をしたみたいです。可愛い三年生たちだな。

 あれから三年が経過し、転校した子以外は、誰一人欠けることなくやってきた六年生。

 一人のミスは、みんなのミス。ミスするってことは、綺麗な水を張っているバケツに墨を一滴垂らすのと一緒。自分のミスが、全体を台無しにする。と教えられてきた彼女たちは、今では立派な最上級生です。

 各パートの後輩たちをまとめて、後輩たちがダメなら六年生が怒られる。だけれども、後輩たちが出来たら、六年生が褒められる。そういうシステムの中で練習をこなしてきました。

 体育会系ばりの吹奏楽ですが、とうとう彼女たちの晴れ舞台の日がやってきたのです。


 昨日は娘の吹奏楽の地区大会でした。今年はシード権もらっているので、「どうせ大丈夫でしょう?」と余裕顔の四・五年生たち。あ、三年生は二軍なんですよ。だからコンクールには出ません。険しい表情で緊張しているのは、楽器運びをする親たちと、最上級生の六年生たちばかりです。

 今年はコロナ禍で、お手伝いをしてくれる中高生がいないんです。なので、楽器を運んだり、セッティングを手伝うのは親たちなのです。無観客の中でのコンクール。楽器運びのお手伝いをした人だけが、客席で演奏が聴けるということで、お手伝いはもちろん、六年生の親たち。そして、みんなお母さんたちばかり。だって、自分が聞きたいだもん!

 チャイム(数百万します)からティンパニーから、重い打楽器を女性ばっかりで運ぶんですよ。もー、母親の愛ってすごいですね♡


 私は救護班もかねて、管楽器の子どもたちについて歩きました。チューバの子たちがね。小さいんですよ。これが。吹いていると、楽器が立っているみたいな。影に隠れて見えないという笑

 控室から、チューニング室を経て、舞台袖。それからまた控室へという道を楽器を抱えて歩くのは到底無理。チューバの子たちについて楽器やら、台やらを持ってくっついて歩くのです。

 ところがですねー。私が担当した男の子。五年生なんですが、もう大変。水筒の水はないわ、チューナーのマイクは忘れるわ、演奏後に着けてきたマスクは失くすわ……。

 でも、すこぶるいい音出すんですよ。この子がまた。痺れる重低音。七三わけなのに、いい音だすじゃーん! 惚れるわ。


 緊張のあまりに堪えきれずに泣いちゃう子。

 小さすぎて、ポケットからハンカチはみ出して、はみ出して、はみ出して、何度押し込んでやらないとしょうもないという子。

 鼻血だしちゃって、必死に練習に戻りたい気持ちを押し殺している子。

 最後の大会にかける六年生たちの気迫。


 下手でもダメでも、ひたむきにこうして音楽に打ち込む子どもたちを側で見ていると、応援してあげたいと心底思います。本当に初々しくて、尊いですね。


 私、子どもが苦手なんです。何考えているかわからないので、どう接したらいいのかわからないんです。ですが、昨日は本当に疲れましたが、楽しい一日でした。子どもたちと関わるという時間は、なに物にも代えがたいんですね~。よく理解できました。


 で、ちなみに我が子のことですが、六年生にもなって演奏後に「楽譜がない」の騒ぎ。「ない」って。さっきまで手に持っていたものを失くす芸当がよくわかりません。ある意味、特技。目も当てられませんよ。しかもそのことを伝えにきてくれたのは五年生の後輩ちゃんという。どんだけ後輩に面倒みてもらっていんだよ……。

 よその家の子のことを言っている場合じゃない。一番我が子の面倒をみなきゃならない。


 さて、これからが本番です。次が超難関。二十校弱出場する中で二校しか上に行けない。その難関を突破できるのか? 親も必死に応援中です。

 

 で、お腹痛い。今日はこの辺で。執筆なんてちっとも進まなーい!


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