おっさんずらぶ 再び


 昨日、ももたんから「おっさんずらぶ、その後って、どうなっているの? それとも新しいおっさんずらぶを見つけましたでしょうか」とコメントをいただきました。ですから、今日はその「おっさんずらぶ」のその後、新らたな「おっさんずらぶはは、果たしてみつかったのか?」について書いてみたいと思います。


 ——え? 興味ない。そんなこと言わないで~。お付き合いくださいね。


 さて、そもそものおっさんずらぶのお二人について、簡単にご説明をいたしますと……

 私の出勤途中で見かけるおじさん二人組のことでして、大柄なデブと小柄なおっさん。この二人、同じ月極駐車場を借りていて、どうやら同じ職場らしいのです。いつも小柄なおっさんが先に到着していて、デブを待つ。デブのおっさんが到着すると、もう満面の笑みを浮かべて「おはよ~」(多分ね。こちらは国道を走っているので、声は聞こえませんので、口パクを見ながらの想像です)。

 挨拶を交わすと、二人は肩を寄せ合い、そして一緒に職場までひと時のランデブー。お互いに視線を交わし、談笑しながらの通勤です。コロナ禍になってもなお、顎マスクなんかしちゃって、相当親し気に会話するお二人。私はそんな彼らを眺めるのが、本当に楽しみで仕方がなかった。


 ところがですね。今年の四月。デブおっさんが異動になったようで、小柄のおっさんが一人で通勤するようになったのです! なんと……由々しき事態ではありませんか。あれから一か月以上が経過。毎朝見かける小柄なおっさんは、とっても寂しそうに、そして足早に通勤している模様です。

 

 ——ああ、なんてことでしょう。


 朝のひと時がなくなってしまった二人。どうなってしまうのでしょうか。プライベートではラインやメールで連絡を取り合っているのでしょうか。それとも、帰宅すると夕飯作って待っているの? 妄想が膨らみますが、なんだか毎朝の楽しみがなくなり、私の気持ちも一気に低迷しておりました。


 で、ここで二つ目。「新しいおっさんずらぶは?」の話に入っていきたいと思うんですけれども、結論。新しいおっさんずらぶ、発見いたしましたー!


 もうね。上司と部下ですよ。小柄な線の細い上司を心配気に凝視しているおっさんを発見。おお、これぞ、おっさんずらぶ♡

 ちょっと地味でね、ぱっと見……いやいや、話してもコミ障っぽいおじさんなんですけれども、隣に座っているその上司がまた、いい笑顔で彼に話しかけるんですよ。あんな笑顔で話しかけられたら、心臓バキューンって撃ち抜かれますよねってくらいね。

 後輩(普通の子)とその瞬間を見かけてからは、職場内はこの二人の話題で持ち切りです。

「ねえねえ、あんな笑顔向けられたら、恋しちゃうよね」

「いや。あれ恋してますよ。だってずっと見てますもん(隣の上司のおっさんを)。ひと時も目をそらさないですもん。恋ですよ、恋」

「女に興味なさそうだもんな」

 ということで、職場を上げて、彼らの恋を絶賛応援中(勝手に)です!


 うちの職場ひどいもんですよね。こうやって、勝手に妄想膨らませて、自分たちでストーリーを作り上げる。そして楽しむという。女子ばかりのおばちゃん職場ですが、まあなんとか楽しくやっております。




 

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