戦友よ、ありがとう。


 おはようございます。月曜日。週の始まり。今日のたなくじ(Eテレ0655より)は「大吉KING」だそうです。今週はいいことあるのかな~。


 昨日、従妹いとこのひかるさんからLINEが届きました。私より一つ年下の彼女。昨年、二女を出産したばかりです。一人目のお子さんはもう十歳になるでしょうか。何度か流産などを経験して辛い想いをしていた彼女ですが、やっと二人目が無事に誕生したのです。

 段々と自分の年齢が重なってくると、出産のニュースも減るものです。むしろ、友達の子どもが出産した! なんてこともあり得るくらいの話でして、本当に嬉しいものです。で、出産祝いでドレスエプロンをプレゼントしたんですよ。やっとよちよち歩くようになったようで、それを纏ったドンと貫禄のある赤さんの写真を送ってくれたんです。

 赤さんは可愛いですね。本当、あの愛らしさ。世の中の何物にも代えがたい尊い気持ちになります。


 そのひかるさんなんですけれども、実は彼女とは幼い頃から同志、戦友であります。え? なんの戦友かと言いますと、いわゆる「ヲタク」そして、「創作」の戦友なのです。

 彼女は、私の母親の兄の子。車で数十分のところに住んでいて、ことあるごとに遊んでいる間柄でした。そもそも漫画好きだった私の影響で、彼女も漫画好きからのヲタクの道へ。一緒に二次創作ものの漫画を書いたり、イラストの文通をしたり、妄想を語り合ったりする仲でした。

 引っ込み思案で、友達に漫画を描いていることを言えずにいる私の唯一無二の仲間です。社会人になって、ガンダムアニメのオフ会に初参加する際も、一人では怖いので彼女に付き添ってもらったこともあります。コミケにも行くし、コスプレの話なんかもよく聞いてくれる彼女でした。


 高校生時代、私は漫画を主軸として活動しておりましたが、彼女はジャンプ系漫画の小説を書いておりました。ドリーム小説というものです。これ、主人公のところに自分の名前を記載して読むと、自分の名前が小説内に表示され、あたかも自分がその物語の一員になれるという、当時としては画期的なもの。小説を書いてみようと思ったのは、彼女の影響が大きくあったなと思います。


 その彼女に昨日、「小説書いているんだよ。実はね。BLでね」という話しをいたしました。すると、

「え~。いいじゃないの! BLいきましたか! 恋愛の極意だね。実はね。私も二次創作ものだけど、また書き始めていて、サイト立ち上げようかと血迷って、正気に戻ってやめた」

 との返答。

「いや、いいよね。サイト。うん。是非作ろう。サイト出来たら教えてよ」

「いいけど……。結構ね。恋愛至上主義的な内容だからな。元アニメが面白い人には受けないかなって。だから表に出すか悩んでいるんだよね。二次創作ってそういうところ気を遣うんだよな~」


 二次創作ものって、そもそもの作品があるわけで、なかなかデリケート。ファンだからこそ、他のファンにも気を遣うんだな~と久々に実感したところです。


 結局は、サイトを作ったら教えてもらうということで終わりましたが。彼女との会話でお互いに実感したのは


 ——やっぱり私たちは、


 ということ。二人で部屋に籠って、妄想に花咲かせたり、黙々とイラストを書いたり……あんなことをしていた時代から、すでに三十年くらい経過するというのに、まだ何かを創りたいんだ。あの頃から考えると、今の私たちの生活は想像もつかないことだけれども、やっぱり創るということは続けたいという気持ちだけは確かのようです。

 なんだか懐かしくて昨日は新聞の切り抜きを引っ張り出しました。そこには、ひかるさんと一緒に書いて投稿して掲載されたイラストの数々が。懐かしい。


 さて、戦友も頑張っているようなので、私もそろそろ本腰を入れて書き始めようかと思います。とは言っても現在連載中の本編のほうね。「残暑のバケーション」はあと数日で終わります。

 実はストックはあるんですけれども、次作からはちょっとミステリー仕立てになるんですよ。お仕事小説っぽく陰謀も絡まる予定で。ところが、ミステリーの書き方を読んで、工夫したい点が出てきました。本格以外どころか、ミステリーに区分されるような代物は書けませんが、ちょっとやってみよう。

 桜も散って、やっとエンジンがかかってきました~。

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