とりあえず聖女探すか 〔そうだな〕 ……………誰?
「ぜぇぜぇぜぇ」
俺は疲れている。それはもう疲れている。
なぜ、なぜ俺は実のじいちゃんにイジメられなければならないんだ?
おかしくないか?普通じいちゃんたるもの孫を応援、もしくは甘やかすべきではないか?
それが見てみろ。あんのクソジジイは(泣)
魔王の下っ端であの強さ。あれじゃそのうち歯がたたなくなる。
とりあえず聖女を探しつつ魔物狩りでもして加護とか能力を習得しよ。
だがどうせあのじじぃのことだ。聖女は中盤の街でいきなり出てくるはず。
まずは自強化だな。
加護はほとんど分かってるから面白くないけど、能力は何が出るか分からないから結構楽しみ。
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《オークの森》
始まりの街『アトラス』を抜けた先にあるオークの森へ来た。
ここの森はオークリーダーと呼ばれるオークが統治していることからこの名がついたらしい。(昨日止まったホテルの婆ちゃんの話)
この森はゴブリンを始めコボルト、スライムなどの低級モンスターに加え、オークやオーガなど中級モンスターも出現するため絶好の狩場らしい。
だがオークリーダーがいるため初級冒険者は来てはいけないらしい(昨日止まったホ以下略)
冒険者登録は聖女見つけてからで良いと思っている。してもあんま得しないしね。
無料でギルドに泊まれるとか、倒した魔物のお金が多くもらえるとか、色々融通が利くようになるとか…………
結構得するな。ハハッ
おー、あれがオークか。
結構想像とは違うな。
オークってそもそも黒い?緑じゃないの?
あとあれって角生えてね?
あ、これオークリーダーのくだりでフラグ回収した感じ?
〔やっちまったぽいねー。〕
「あぁ。やっちまったっぽい………」
「って誰?!」
〔え、気づくのおそっ!〕
「いや、遅くねぇ。さっきお前喋ったばっかだろ。あ?お前ほんとに剣か?」
ピカーっと聖剣が光る。
「えー。聖剣って喋んの?まあいっか。」
ピカー
「分かったから。お前剣のくせに自己主張激しいなおい。」
〔俺を使うってことはお前勇者だな。〕
「さりげに俺の言葉無視しないでくれる?そうだ俺が勇者だ。」
〔ふーん。まあいい、さっさとあれ倒すぞ。〕
「剣が命令するなボケェ。」
〔神域解放〕
ん?なんか俺が輝いて急に軽く……って
「何勝手に解放してんの?バカなの?ねぇ?」
〔俺の能力だし別に使って困るものでもない。俺に負荷がかかるだけ。それとお前神だろ?〕
「な…」
〔お前、不死のオーラ出過ぎ。お前が戦った魔族は赤子が強い力を得たようなものだったからな。気づかれなかったが。魔王にはばれる、気をつけろ。〕
「魔王は神でも殺せんのか?」
〔さあな、知らん。だが、ばれるよりは良いだろ?〕
「それもそうか。」
『ザシュッ』
ふー、神域解放やっぱ強すぎんな。オークリーダーが一瞬だよ。
「なぁ聖剣。お前は代々勇者とともにいただろ。一番強かった敵はだr
〔経験値を取得しました。レベルが16に上がりました。新たな能力を獲得しました。〕
「やかましいわ!人の発言遮るな!!っていうかお前がこれ言ってたんかい!!」
〔忙しいやつだなお前。〕
「お前にだけは…ぜぇぜぇ…そんな呆れられた目で見られたくない…」
それより能力確認だ。
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ノア レベル16
加護
不死の加護 レベルMAX
耐性
光耐性 レベル1
能力
電光石火
見切り
隠蔽
能力察知
ツッコミマスター
↓
普段の会話のツッコミがうまくなる
相手が好きを晒した場合剣でつっこむことができる
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強いよ、うん。ツッコミマスター強いよ。
光耐性もね、ありがたいよ。けどこれさ
「全部お前のせいじゃねーか!!!!!!」
〔感謝しろよ、な。〕
ピカー
「やかましいわ!!あ?なに?喧嘩売ってんの」
はぁ( ´Д`)=3もう疲れた。
喋り相手がいるのは楽しいがこれは疲れる。
〔喋り相手がいるのも良いだろ?〕
ん?こいつ俺の心が読めんの?!
〔最初話しかけた時もそーだっただろ。お前声出してなかったぞ。〕
てことは俺の心の声がだだ漏れに…
〔いや、お前が本当に知られたくないことは俺は知ることができない。だから安心しろ。〕
「安心できっかつーの!!!!!!!!」
本日のノアも実に良い叫び声でしたw
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