銀杏の鈴が鳴る日まで
花音
拝啓
拝啓 親愛なるおじいちゃんたちへ
こうして改まって手紙を書くというのは、少し恥ずかしいですね。だけど、折角の今日というめでたい日なので、今までのことを振り返りながら綴ってみようと思いました。
あの日……そう、おじいちゃんが初めて私を見つけてくれたあの日。私はまだ小さくて、当時のことはあまり覚えていないけれど。
あの時、抱き上げてもらって、あなたの目線の高さを知りました。
あの時、撫でてもらって、あなたの手の大きさと温もりを知りました。
あれから、たくさんの月日が流れたけれど……
私は皆さんと家族になれたでしょうか。
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