解釈が分かれます。分かれますけれど、わたくしはこの話、望みは叶ったと考えました。たとえどのような結末であれ、人生を呪ったわけではなかったと感じましたので。
ヒリヒリするような緊迫した状況と、それでも強くたくましく生きる二人の男女身分や立場がある前に、ひとりの人間同士なのだ無念でならない結末もあるいは解放と捉えることが出来るのかも知れないな……と思わされました。決して戦争や混乱を肯定するものではありませんが、引き離されて、ややもすれば死に別れて生きるくらいならいっそ、と