第4話不気味な彼女はなにを考えているのかわからない

「ふぅー。疲れた…」

僕は今日の相談リストを確認する。

「曳鬼宮恐華か……。」

俺はドアがノックされるのを待つことにした…。


10分後――。

コンコンと、相談室をノックされた。

「どうぞー」

入ってきた少女は目の焦点が合っておらずなにを考えているのかわからない…。

「まぁ、座ってよ…」

「了解でーす」

(軽い…)

僕は自分も椅子に座って彼女に向き合う。

「で?依頼は?」

「その前に…先輩は私が誰か知っていますか?」

「知らん!」

恐華はフフフと不気味に笑った。

「で、それがどうしたって言うんだ?」

「いえいえ、私も結構美人の分類に入りますし?」

「自分で言ったら終わりだろ!」

そう言いながらも俺は彼女の顔を見てみる。

「確かに…顔立ちは整っているな」

ボソっと口をこぼす。

「ありがとうございます」

僕は話の内容が一向に進まないのを思い出して首を振る。

「で?依頼は?」

原点に戻ることにした…。

「私を新聞部に、入れてください…」

「……」

僕は黙ってしまった…。

「え?それだけ?なら今すぐにでも入部届けを出してきなよ?」

「もう出しました」

「じゃあ、この時間はなんだ!」

「2人きりの時間ですね」

「あながち間違っていないな…」

僕は棚からインスタントコヒーを出す。

「飲むか?進入部員よ」

「いただきます。」

僕は頷いてあらかじめ沸かしてあったお湯をコップに注ぐ。

「なんでこんな部活に入ろうと思ったんだ?」

僕は議論に思っていることを彼女に聞いた。

「なんでって…面白そうだったからですかね…」

僕はふぅーんと言ってその話題は終わった。

「その反応はないでしょう?何回覗いたと…あっ!」

「お前だったんだな?」

あの不気味な視線の正体はこいつだったようだ…。

「いやー…すみません…」

「そんなに怒ってないんだけど…」

僕はコーヒーを一気飲みして話に休符を入れる。

「ふぅー」

上手い…コーヒーを最初に飲んだ時はなんと苦い物だと思ったが、今では睡眠不足の眠気を補ってくれる唯一の手助けアイテムだ…。

僕は急激な眠気に襲われる。

(そんな時間か…)

僕は恐華に一応確認を取ることにした。

「なぁ、恐華ちゃん…寝ていいか?」

「はい?」

「そのまんまだよ。ここで寝て良いかい?僕は17時から30分はあそこのマットの上で寝る習慣をつけているんだよ。もう、眠たくて眠たくて…」

恐華はフフフと笑った。

「なんだよ?」

「いやー…可愛いなーと思いして…」

「次言ったらプチ殺す…カンだ…ぶち殺す」

「一徹君、可愛いー」

僕はもう、相手をするのが疲れたのでマットの上に寝転がって仮眠をとる用意を始めた。

「おやすみー」

俺は人生1の至福の空間へと沈んでいく…極楽の、極地…夢の国へ…。

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