第2話男女平等ではない世界

 出会い系サイトでは匿名の男女が出会いを求めていろんなやり取りが行われている。

 そんな予備知識だけはあった。書く場所が欲しかったのもあった。そこで書くことの修行が出来ればとの考えもあった。今はどこの出会い系サイトにも日記のコーナーがあるらしく、自分の作品を書きながら並行して日記を毎日書こうと考えた。なら個人のブログでいいじゃないかと思うけれど、知り合いでブログを始めると言ってすぐに辞めていった人をたくさん見てきたのでやめておいた。

 そう。僕(私)と書いているのは性別と言う概念を排除したかったから。こう書くと尖った考えの人が男女の不平等を唱えてくると思う。だけど、出会い系サイトは入会するのに身分証での年齢確認はあるけれど女性はお金を払わなくていい。男性はポイントをお金で購入しなければいけない。こういう女性ならお得なことは世の中にはいくらでもある。もちろん僕(私)は男性としてそのサイトに登録することにした。理由は男性ならちやほやされないからである。

 この自己顕示欲に満ち溢れた世の中。金でRTやフォロワーを買う時代。同じランチの呟きに何万ものいいねが付く人とひとつもそれが貰えない人。小説家になりたい僕(私)の武器は文章力一つだけ。

 とりあえずネットで調べて一番規模が大きくてお勧め(実際に会えるという意味で)のサイトに登録作業をしてみる。とりあえずの参加料五千円でポイントも購入する。運営側から免許証などの年齢の確認できるものを写メで送るように指示される。この場合、僕(私)には兄弟がいてそれを勝手に借りたと言えばいいのだろうか?ここで僕(私)がどんな振る舞いをしようとサイトの運営会社だけは僕(私)のことを知っている。メールアドレスなど任意で求められるものが多い。ここから自分のプロフィールを登録していく。ネットで模範的な書き方や女性に反応されやすい書き方などを調べていた。けれど普通じゃつまらないし、人と違ったことを書けばそれだけ注目されるのでは?と思っていた

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