第10羽 小鳥、思い返す
日曜日が終わる。明日から始まる学校に備えて、小鳥は早く寝ることにした。夜の十時には与えられた寝室で横になる。
(私、料理するの好きだったんだ)
薄い掛け布団と敷布団に挟まれながら、ロクに拾われてからのことを振り返った。特に印象深いのは、ロクの食べてる時の表情だ。
――おいしい
これはおかゆの時。
――うまい!
これはすき焼きの時。
「ふふっ」
ベッドの中で一人微笑む。
(明日から学校だ)
小鳥はすっと目を閉じ、
(お弁当、作らなきゃ)
やがて小さな寝息を立て始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます