鴉の襲撃
先日、鴉のことを書いていて思い出しました。
鴉の襲撃事件を。
もう何年も前のこと。
夫は、単身赴任中で会社の寮の二階に住んでおりました。
朝、出勤のために外階段を降りていた時です。
突如、一羽の鴉が襲ってきました。
夫の頭めがけて。
追い払おうとしても執拗に。
「痛かった~」
「なんか、鴉の気に障ることをしたんじゃあないの」と、私。
「いや、何もしてない…もしかして、俺の頭かな」
夫の言葉に納得しました。
「ああ、鴉って光るものを集める習性があるもんね」
その日以降、その階段を通る際に夫は、タオルを被っていたそうです。
それだけなら、笑い話なのですが。
その鴉襲撃事件は、夫の母が亡くなる直前の出来事だったのです。
夫には話していませんが、私は夫から鴉襲撃を聞く少し前に見た夢が当時気になっていました。
空から多くの鴉が降りてきて横たわる姑に群がり、それを必死に私が払いのけるといった不気味な夢でした。
昔から鴉が屋根の上で鳴くとその家に死人が出たり不吉なことが起こると、幼い頃に聞いていました。
たまたまだと思うのですが…
もしかしたら、虫の知らせ的なものだったのかもと。十年以上たった今も少し気になっています。
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