ケガの功名かしら
最近は歳のせいか以前よりも起床時間が早くなり5時にはキッチンの前に立っている。今朝はシイタケのミンチ乗せ。いつもなら、前夜に可能な限りの下ごしらえを済ませておくのだが傷みやすい食材のため準備はしていなかった。
ここ幾日かの背中の筋を引っ張られるような痛みが気になったが、以前使用していたコルセットを巻いているので少し楽に安全に動ける気がした。
もう5年以上前になるのだが、私は腰椎ヘルニアの手術の既往がある。
最近は、内視鏡を使用することが多いそうだけど、位置的な関係からほぼほぼ大工仕事のような手術をしていただいた。おかげで当初は、ほぼ動かなくなっていた右下肢も日常生活に支障なく過ごせている。仕事もできていた。時には気を抜いていたり移動する向きによってふらつくこともあるけれど、走ったり多少のものなら飛び越えたりもできる。ありがたい。
だが、最近右足に痛みや痺れを感じる時があり少し不安を感じていた。
そのような中で、流し台に食器を置こうと右腕を右前方に出した瞬間にピキッと
背中の筋が捻った感覚があった。体の中からテグスで引っ張られる感じで苦しい痛み。しばらくすると痛みは軽減するのだが鈍い痛みは残った。
ここ幾日かは同様な痛みを繰り返していた。
「腰からかな」と、コルセットを着用するとやはり効果があったように感じた。
だから、今朝もコルセットを頼りに夫の弁当用と言いながら自分の食べたいものを作った。美味しくできた。ミンチに混ぜ込んだ玉ねぎとシイタケの刻んだ軸が甘辛い煮汁に旨味を添えている。
朝から好きなものを食べると元気が出る。夫を見送った後、素早く用事を済ませていく。「らんらん、らん、」鼻歌を歌いながら階段を降りる。
「あっ、やばい」
体が反応できない。
たぶん3段ほど飛ばして床に足裏が着地し、ある程度の衝撃が伝わった。
油断していたし忘れていた。
私だけかもしれないけれど、腰にコルセットを着用すると足元を見落としやすかった気がする。最近は使用していなかったからうっかりしていた。
朝、夫が出かける際に「油断せずにゆっくり動きや」と、言っていたのに。よくお分かりになっていると思う。
ところで、階段から落ちてすぐにコルセットを外したのだけど痛みが消えているのは何故なのだろうか。
今もこうして椅子に座ってキーボードを叩いているが、何んともない。
もしかして、落ちる際に体の捻じれが元に戻ったのかしら。
それとも憑いていた悪いものが落ちたのかしら。
どちらにしてもラッキーな私だわ。感謝です。
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