10夢

夢を見ていた。


公園のこおった池の上でスケートしている夢だ。

昔はよく期間きかん限定げんていで凍った池のをスケートリンク代わりに滑ったものだ。


まわりもゆき景色げしきでとても綺麗きれいだ。


そして手足は小さい。

小さい頃のおいどんのようだ。


「早く行こうよ」


り返るとそこに女の子がいた。

小学生の同級どうきゅうせいだったミジリンだ。


「うん」


そう返事をし2人で池の上をすべりだす。


前を滑っていたミジリンがこちらを向き、後ろ滑りを始めた。

おいどんは不器用ぶきようなのでそんなことは出来ない。


「えいっ!」「わっ!ジャンプだぁ!」


後ろ滑りだけでもすごいのに、ミジリンはジャンプまでした。

周りにいた人達がおどろいた。



大きな池なので、3周するとかなり疲れる。


「休憩しよっか」「そうだね」「あのベンチに座ろう!」


時計とけいだいの下にベンチがあり、ミジリンとベンチのところまで滑っていく。


すると後ろから全身ぜんしんタイツをた人達からかれ、ベンチを横取よこどりされてしまった。


「いっちばーん!」「負けたー」


勝負しょうぶをしていたようで、黄色の全身タイツの人が一番いちばんりだ。


「次だ!次は相撲すもうで勝負だ!」


赤い全身タイツが負けてくやしいらしく再度さいど勝負しょうぶいどんでいる。



「相撲だって!ねねっ、どっちが勝つかな?」


ミジリンが楽しそうに全身タイツたちをみている。


青の全身タイツが行司ぎょうじつとめ、赤と黄色の勝負が始まった。


「ぐぬぬわああ」「負けるぅくわああ」


なかなかいい勝負だ。


「いけいけ!負けるな!赤がんばれ!!」

ミジリンは赤の全身タイツを応援おうえんしているようだ。



「おんどぅうりゃあああ」


黄色がものすごい気合いで赤を投げ飛ばした。


「ぅおぉぉぉおあああ」


赤の全身タイツは何やら雄叫おたけびをあげながら、綺麗にちゅうを舞い池の方に飛んでいった。



ジャボンッ



池の氷が薄かったのか、赤タイツが落ちたところが割れて池の中に消えていった。


「あぁぁあぁぁ、負けちゃったー。」

ミジリンは残念そうにみていた。


ここで目が覚めたので赤タイツがどうなったかわからない。

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