9夢

夢を見ていた。


バスを運転している夢だ。


ペダルは1つしかなくむと進み、ハンドルの横に自転車と同じにぎるタイプのブレーキがついていた。



ふと新聞紙しんぶんしかたまりが見えたので確認すると焼きいもいてある。


どうやらバスに乗る前に買えるようだ。


バス停に着きドアを開ける人が乗り込んできた。


ICカードをかざし次々つぎつぎに乗り込んでいく。

女子高生が焼き芋のボタンを押し購入こうにゅうした。


次のバス停まで運転しながら車内をミラーでみていると、先程の女子高生が焼き芋を食べていた。


わないのだろうか。


信号しんごうちをしていると、小学生しょうがくせい軍団ぐんだん横断おうだん歩道ほどうわたっていく。なぜか渡り終える前に立ち止まり写真を撮っている。


なにしてんだ??


「やった!つかまえた!」「色違いきたー!」「逃げられたぁ」


なにやらゲームをしていたようで渡り終えていなくなった。


信号も変わり次のバス停まで行った。

バス停につくと、おじさんが乗車し芋を補充ほじゅうをしている。



あ、定期的ていきてき補充ほじゅうするんだ。


補充した直後ちょくごにドラマーらしきお兄さんが乗車じょうしゃし芋を購入した行った。

しかも5個も...差し入れだろうか。



次のバス停に向かっていると細い道になり、なかなかうまくコントロールできない。


ガンッ ガンガンッ


まっすぐ進みたいのに左右さゆうれ、さっきからかべにぶつかっている。どうしよう。


「うおぉ」「おいぶつかってるぞ」「大丈夫か」


乗客がざわついている。


そらそうだ。

ぶつかっているのだから。


ずっと左右の壁にぶつかりながら進み、駅が見えてきた。



ロータリーに入りブレーキをかけるが...きかない。






ど...どうしよ...



ーーーーガッ!!! シュゥ......



街灯がいとうにぶつかり止まった。


ドアを開けると乗客が次々に下車げしゃしていく。

先程芋を食べていた女子高生も、フラフラしながら出ていくのが見えた。


ドラマーのお兄さんの姿が見えないのでミラーで確認すると座席ざせきしていた。



なにやらくさい。






「ガソリンれてますよ!!」


この声が聞こえたところで目が覚めたのでそのあとドラマーとバスがどうなったかわからない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る