8夢

夢を見ていた。


何やら視野しやせまく動きづらい。


目をらしてあたりを見渡みわすとまたも学校にいる夢だ。

そしてまた教室には誰もいない。


おいどんの姿も確認出来ないので仕方なく、そのまま構内こうないを歩き回ることに。


しばらく構内を歩いていると体育館たいいくかんの方から音がする。

誰かいるかもしれない。体育館に向かうことにした。


体育館につくと、ぐるみを着た集団がいた。


演劇えんげきか?


はちの着ぐるみが、入り口にいるおいどんに気づき両手りょうてりながら近づいてきた。


「おい。ゴリラ。どこ行ってた。練習始まってるぞ」


......ゴリラ...?


え、おいどんゴリラなの??



蜂の着ぐるみに引っ張られ壇上だんじょうにあがり、バナナを食べるように指示しじされた。


「じゃ、ゴリラかに合戦がっせん練習れんしゅう再開さいかい!」



さるじゃないの...?ゴリラなの...?



言われるがまま、バナナを食べるフリをし、後ろに置いてあったバナナの皮を前に置いていく。


そこへかにの着ぐるみがやってきた。



「ゴリラさん、そのバナナをおくれ」


「ダメだダメだ」


猿かに合戦のストーリー通り、蟹がバナナを欲しがったが断った。


「そこをなんとかおくれよ」

「しつこいぞ。これはおいどんのもんじゃ。れ。」

そう言いバナナの皮を数枚、蟹に投げつけた。



倒れる蟹。

蟹の周りに散らばるバナナの皮。



そこへ馬の着ぐるみがやってきた。


馬?!



馬は蟹に駆け寄り悲しんでいる。


「お母さん何で死んだのー」


馬のセリフもおかしいが、セリフもぼうみで演技えんぎ下手へたすぎる。


スッと立ち上がると蟹を引きずりながら立ち去ろうとしている。


蟹の周りに落ちていたバナナの皮をみ。馬は豪快ごうかいに転び壇上から落ちていった。


ここで目が覚めたので馬の着ぐるみぐどうなったかはわからない。

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