4夢

夢を見ていた。


なにやら住宅じゅうたくがい見下みおろしている。

どうやら少し高いところにいるようだ。



よく見ると電線でんせんの上にいて少し風がくとれる。

まだ姿すがた確認かくにんしていないがどうやら鳥のようだ。


ーーということはべるのか?


夢なので思い切ってんでみることにした。


地面じめんる感じで電線でんせんから足をはなす。両方りょうほううでを思いっきり広げかぜに乗る。

どうやらべているようだ。


少しずつコントロール出来できるようになり、上空じょうくうたびたのしんだ。


くもひとつない綺麗きれい青空あおぞら

一頻ひとしきんだところで休憩のため電柱でんちゅうに止まりしたを見た。


住宅じゅうたくがいを歩く人の姿すがたがぼんやりと見えた。目をらして見ると、あたまから髪の毛が撤退てったいしたおじさんだ。


いい大人おとななのに何か食べながら歩いている。パンか?食べる時間じかんがなかったのか?


よし。どこに行くのかついていこう。

そう決めて電線でんせんの上をねながらいかける。


曲がりかどまで来たところでパンをくわえ、何故なぜかおじさんはきゅうに走り出した。

曲がった直後ちょくご足取あしどりが遅くなり歩みへと変わる。

ただパンはくわえたままだ。


なんだなんだ??


また曲がりかどに近づくと走り出た。

曲った少し先に小学しょうがくせいくらいの男の子がいた。

男の子はかなりおどいていたがおじさんはまた平然へいぜんと歩きだす。

あんなことをしていたらいつか出会いがしらにぶつかってしまう。


また曲がりかどかった。

おじさんが走り出す。


あぶないのでやめさせようとおじさんにちかづこうとしがかコントロールがかなくなり、低空ていくう飛行ひこうしかできなくなった。


このままでは激突げきとつしてしまう。


おじさんの足元あしもとまできたところで、めい一杯いっぱいばたいた。

おじさんの足をすり抜け上昇じょうしょうすることができた。


ーーが、目の前に女子じょしこうせいが居た。


おじさんの足元あしもとから突如とつじょあらわれたおいどんに女子じょしこうせいもおじさんもおどろいた。


おじさんは思いっきりのけぞっていた。


ドッ!!


何やら音がしたが振り返るとおじさんがいたところは既に小さくなっており、おじさんがどうなったかわからない。


上空じょうくう旋回せんかいすると大きな建物たてものが見えた。看板かんばんに【かどまちえき】とみえた気がするがここで目が覚めたのでわからない。

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