6
『お
彼女が見つめているのは僕の手についた
真っ赤な血の
「あっ!いや。 僕は大丈夫」
「それよりあなたはここのスタッフですか?」
『はい
「あのここで何が起こっているか、
教えてもらえませんか?」
『なにがとは?』
「人がいっぱい死んでるんです。
僕は寝てて、それで・・・ 」
『えっ本当ですか?
私は
それで彼女は無事だったのか?
事態を知らないと。
その時、
僕の腕の中の幼女が僕の服の
「どうしたの?」
僕は小さな声で腕の中の彼女にたずねる。
彼女は言いにくそうに口を引き
僕をじっと見つめていた。
僕は彼女の口元に耳を近づける。
「なに? 言って」
『し・・・ 』
死?
彼女は必死で何かを
『しこ』
死虚?
そんな二人を
振り替えると変わらぬ位置で看護師が、
死を見つめる
じっとこちらを見つめていた。
『おし こ 』
汚死枯!?
彼女は涙目で
仕切りに何かを
そんな二人に離れた位置から看護師が、
話しかけてきた。
『大丈夫です。私に任せてください』
そう言って彼女に手を伸ばす看護師に、
少女は
そんな彼女をあやす様に看護師は、
そっと僕の腕から奪い去り抱き抱えた。
『
彼女は
耳元で小さく囁かれた少女の声を拾っていた。
幼女は彼女の腕の中で身を
借りてきた猫のようにただじっと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます