深淵の帳
扉を開いてすぐに目に飛び込んだのは、
まるで水族館の
天井までガラス張りになった、
深海パノラマの
その深海の宇宙を、
雪の結晶の
右側の壁にはいくつかのドアが並んでいた。
その1つが
白い服を
ツルツルとしたビニールの様な材質の服。
未来人を思わせる格好の女性は、
こちらの視線に気づいてか、
こちらに振り向いた。
死者の
(子供を除いて)。
それが殺人鬼でない確証はない。
どうするか迷っていると、
彼女はこちらに向かい歩きだした。
黙ってこちらに向かう姿は、
僕はただ黙って彼女の動向を見守るしかなかった。
こちらの目の前まで来て立ち止まった彼女は、
こちらを
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