世界が壊れ、人を殺す

余震


徐々に揺れは大きくなる



地割れ


ドン、と

片足を浮かせて地を蹴った


そこから更にヒビが入る



震え


嫌な鳥肌だ


沸沸と体毛が立つのが分かる



吐き気と呼べぬ程の吐き気を抱え込む



暴発


二秒前まではなかったこの気持ち


ふとしたきっかけで起きた振動



暴力


二秒前まではあった藤畑


足元には醜く潰れたきいろい菊の花




もう全部どうでもよく感じた




叫び



何処かの山脈から流れ出たマグマは

私を飲み込む前に割れた地面へ消えてった



思う


人々もそこへ落ちるだろう


地獄の様な

ひどく暗い、底知れぬ闇に



終焉


それでも地響きは止まらない

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