63日目 『薔薇問答』


【問】

 あなたの目の前に一輪の薔薇がある。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う




【問】

 その薔薇は美しい。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 その薔薇は誰が見ても美しいと感じる。


【答】

  そう

  多分そう

 ⇒わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたはその薔薇を美しいと感じる。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその薔薇を美しいと感じるのは、その薔薇があなたにとって有益だからである。


【答】

  そう

  多分そう

  わからない

 ⇒多分違う

  違う



【問】

 食べ物を美味だと感じるのは、そこに人体に有益な栄養が含まれているからだ。


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 美とは人体への有益さであると定義できる。


【答】

  そう

  多分そう

  わからない

 ⇒多分違う

  違う



【問】

 人体への有益さとは無関係な美も存在する。


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたの目の前に一輪の薔薇がある。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたはその薔薇を美しいと感じる。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその薔薇を美しいと感じるのは、“薔薇は美しいものである”という社会的な刷り込みによるものである。


【答】

  そう

  多分そう

  わからない

 ⇒多分違う

  違う



【問】

 あなたがその薔薇を美しいと感じるのはあなた個人の感性によるものである。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 本当に?


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたは人が創作した美術品を美しいと感じたことがある。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその美術品を美しいと感じたのは、“この作品は美しいものである”という社会的な刷り込みによるものである。


【答】

  そう

  多分そう

  わからない

 ⇒多分違う

  違う



【問】

 あなたがその美術品を美しいと感じたのはあなた個人の感性によるものである。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 本当に?


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 その美術品は、それを見た人が“美しい”と感じるよう作者が意図的に計算して作られたものである。


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその美術品を美しいと感じたのは、作者の意図に沿って“そう思わされた”ものである。


【答】

  そう

  多分そう

 ⇒わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその美術品を美しいと感じたのは、作者の意図に沿って“そう思わされた”ものであるという可能性は否定できない。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたは人の姿を見て美しいと感じたことがある。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその人を美しいと感じたのはあなた個人の感性によるものである。


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその人の姿を美しいと感じたのは、その人の服装や髪型、装飾品なども含めてのことである。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたが美しいと感じたその人は、自分自身を見た人が“美しい”と感じるように、意図を持って自らの服装や髪型、装飾品をコーディネートしていた。


【答】

  そう

  多分そう

 ⇒わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたが美しいと感じたその人は、自分自身を見た人が“美しい”と感じるように、意図を持って自らの服装や髪型、装飾品をコーディネートしていた可能性は否定できない。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその人を美しいと感じたのはあなた個人の感性によるものである。


【答】

  そう

  多分そう

 ⇒わからない

  多分違う

  違う


【問】

 あなたがその人を美しいと感じたのはあなた個人の感性によるものである。


【答】

  そう

  多分そう

 ⇒わからない

  多分違う

  違う


【問】

 あなたがその人を美しいと感じたのはあなた個人の感性によるものである。


【答】

  そう

  多分そう

  わからない

 ⇒多分違う

  違う



【問】

 あなたがその人を美しいと感じたのは、その人の意図に沿って“そう思わされた”ものである。


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたの目の前に一輪の薔薇がある。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたはその薔薇を美しいと感じる。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその薔薇を美しいと感じるのはあなた個人の感性によるものである。


【答】

  そう

  多分そう

 ⇒わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその薔薇を美しいと感じるのはあなた個人の感性によるものではない可能性がある。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその薔薇を美しいと感じたのは、その薔薇の意図に沿って“そう思わされた”ものである可能性がある。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその薔薇を美しいと感じたのが、その薔薇の意図に沿って“そう思わされた”ものである可能性があるとするならば、あなたの感性はその薔薇によって操られていると考えられる。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたの感性がその薔薇によって操られていると考えられるならば、その薔薇はあなたよりも上位の存在である。


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたの目の前に一輪の薔薇がある。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたはその薔薇を美しいと感じる。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたがその薔薇を美しいと感じたのは、その薔薇の意図に沿って“そう思わされた”ものである。


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 その薔薇はあなたよりも上位の存在で、あなたの心を支配している。


【答】

  そう

 ⇒多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたが今話している相手は、その薔薇である。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたは私と話している。


【答】

 ⇒そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う



【問】

 あなたの心は私に支配されている。


【答】

  そう

  多分そう

  わからない

  多分違う

  違う

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