良い。この一言に尽きる。 ショートショートとしてここまで完成されているものはそうそうお目にかかれない。 起承転結はもちろんのこと、文章の端々から「私」が「彼」を思う気持ちが痛いくらいに伝わってくるほど細かい心情の表現に感動した。 また、冬というマイナスなイメージの季節に、雪の降る中という物語のセッティングとしてはまず望みが叶うことはないだろう情景の中、少女は至って真面目に望んだ将来の成就を信じている点に、一途さを感じる。 執筆お疲れ様でした。