(2022/8/11執筆) この作品は冒頭こそ、異世界転生ものではないかと感じさせてくれる。 だが、読み進めていくうちに、この作品が異世界ものの皮を被ったホラーだということを感じるだろう。 この作品の大きな特徴は、大部分が怪異現象に関わった者達の日記という形によって書かれている点である。 さまざまな登場人物の立場から語られる体験は、読者に対し少しずつであるが、確実に恐怖を植え付けるだろう。 一方で、大きな被害を受けつつも明らかになる怪異の正体に、どう登場人物が対処していく部分も注目点だ。
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