第3話

昨日俺たちは、B級クエストに挑戦したところ、謎のボスと戦った。

そこで俺は、裏スキルだった【皇帝気質】が本スキルに変化した、L v.1だからこれからレベルアップを目指している。


そんな、4人組の謎多いヒロイン【ルカ】

呪いの森の中で俺と出会った。

少し感知能力があるなと、思っていたがB級クエストで才能が開花した。


ルカの魔素感知は、俺らにとってとても役に立っている。


そんなルカであるが、生まれも育ちも全く持って【不明】それをレイが聞いてみた。


「ルカはどこ出身なの?いろいろ教えてよ〜」


「えっ?私?」

「…私はぁ…ザント王国…出身…」


「ザッ…ザント王国!?」全員驚いた。


ザント王国といえば、この世界の中心の国と言える。

世界経済の中心である。


ルイが一言…

「ザント王国のテンヒといえば…王族かっ!?」


「あはははは…ルイは勘がいいな…」

「その通りで…私は、王家の娘…なんだよね…」


「なんで、王族がこんな俺たちと旅してるの〜」

レイが言った。


「バカっ…そんなこと聞くなよ…」

俺が心配すると


「いいの、いいの…全然気にしてないから…」

少し悲しそうな声で言った。


俺は、気になったことを言った。

「王族なのに、なんで魔女とか言っているの?」


「それは、昔の私の行いが関係しているの…」


★ ★ ルカの回想    ★ ★


ザント王国 宮殿


ルカが叫んでいる。

「なんで!なんでこんな簡単なこともできないの!」

「ったく!お前はバカだな!」


「…ごめんなさい…ごめんなさい…」

メイドが泣き叫んでいる。


「はぁ…どいつもこいつも使えないわね」


ルカは、その昔【悪役令嬢】のような者だった。


毎日、毎日、暴力を振るい、今の雰囲気とは、かけ離れた状態だった。


それを見て困っていたのは、使用人だけではなかった。

ルカの父、ザント国王「シャール=テンヒ」も、困り果てていた。


国王会議に参加した時に、他国の王から自分の娘の噂話をされ国の評判が下がり困っていた。


困りに困った国王はルカを魔国協会に、送り込み位を魔女として国外へ追放した。


そして現在に至るらしい

完全に性格は変わりきってないようで、少し怖いところもやっぱりある。


「ルカにそんな過去があったなんて」

しみじみとした口調でレイが言った。


「まぁ…でも、こんな事実があったって俺らの関係は変わらないよな。」

そう俺がいうと、みんなうなずいた。


実は悪役令嬢だったルカらとの冒険はまだまだ続く。

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