第2話

今俺は、危機に見舞われている。


「うわぁぁぁぁぁあ」


「あれは、A級魔獣 コアトラ よ!」


A級魔獣に襲われている、なぜこんなことになっているのかというと、ここは【デスゾーン】だからである。


デスゾーンとは凶悪魔獣が、ゴロゴロ出現する場所で年間で何人も帰ってこなくなっている。


そんなところに何でいるかって?

それは俺とルカが大陸を巡る旅に出ているから…


超裏スキル「皇帝気質エンペラーチャレクター」敵に向けて唱えた。

普通なら唱えた瞬間スキルパワーが発動する…はずだった…が…


(…シーン)


何も起こらなかった…


「おいおいおいおいおいおい!」 

「何でだよぉぉ」


「これやばいんじゃないのぉ」


俺らは必死こいて逃げ出した 


グワァァァァア 後ろから鳴き声がする


「殺されるうううううう」


数分逃げたのち


「やっと逃げ切れたぁ…」


この森を越えると【スイム王国】

ここに来るまでも沢山の敵と戦ってきた……

例えば スラ** ゴブ**

とかな笑笑。


★ ★ スイム王国    ★ ★

ここは水の都スイム、清龍伝説の残る国

毎日、毎日、腕っぷしの冒険者が、清龍ダンジョンに挑戦している。


「俺もトライしようかなぁ…」


「トライするのかい?ってことはギルド所属者?」


「…えっ?」

「俺は無所属だけど…」


「はっ?無所属でダンジョンに行こうとしてるの?」

「環境保護の為に清龍ダンジョンはギルド所属者以外は入るのが禁止されててるんだぜ。」


「まじかぁ俺、入らないじゃん…」


「だったら俺らのギルドに来たら」

「今メンバー絶賛募集中だし」



「何てギルドなの?」


「それは、【ソレイル】だ!」

「詳しくは街の中心の事務所までおいで!」


その男はそう言って去っていった。


「事務所に、来いって言ってたな。」


「どうする?」


俺とルカはとりあえず事務所まで行ってみることにした。


【ソレイル】というデカデカとした看板が現れた。


「ここがギルド」


「あー!来てくれたんだねぇ!」

「てっきり来てくれないと、思ったヨォォォ」


「自分は、サイラ=ランドです!こっちは相棒のルカ=テンスです。」


「ルカです。よろしくお願いしまぁ〜す。」


「あっ!こっちの自己紹介がまだだったね!俺は〜このギルドのメンバー、レイ=ハラルだよ〜」

「で、あっちの怖そうな人は、うちが誇るギルドマスターの〜」


「ルイ=テスラだ…よろしく。」


「実は俺とルイは兄弟なんだ〜名前も似てるでしょ笑笑。」

「じゃあ〜2人ともうちのギルドに入るってことでいいかなぁ?」


このギルドの雰囲気で、入ることに決めた。


「それで〜君たちのスキルなんだけど、何かな?」

「俺は〜、炎舞者ファイヤーマスターで、ルイは…」


「水舞者ウォーターマスターだ…」


「ルカは、多分無スキル族かなぁ」


「えっ?スキル持ってないんだ…」


少し沈黙が走った


「…てか!さっきから、ライラくんめちゃくちゃパワーに満ちてるんだけど!」


「自分は、皇帝気質エンペラーチャレクターだってルカに言われているんですけど、まったく感じなくって…」


「てことは裏スキルだな〜、そういうのって滅多に発動しないんだよね〜、本スキルにするのが大変っていうか…」


そこでルイが話した

「発動しないなんて雑魚スキルだ…」


(…なっ!?…)


「おいおいルイ、そんな酷いこと言うなよ…」


「レイは、黙ってろ…俺は、本当のことを言ったまでだ…」


「あははは…変な雰囲気になっちゃったなぁ〜」


「だから、レイは黙ってろ…」

ルイがレイを睨んだ…


「まっ、まあ、これから私たちチームなんだし仲良く行こうよ…ねっ!」


俺らは、とりあえず仲を取り戻すために、ダンジョンへ向かった。

それは俺の裏スキルが本スキルになる為でもある。




【B級クエスト】

【悪の結晶を手に入れろ!】

【成功報酬、1000ダル】


今回のクエストは、リトルデビルの館から、悪の結晶をゲットすることが目的だ。


依頼主、古物商 ドラル=サイド



「これに行くか!」

と、レイが言った。

俺たちは、ルイレイ兄弟についていくような形だった…(それは、マスターと構成員の差で当たり前だったが。)


不穏な、雰囲気の漂う森の中にポツンと建てられている。大きな洋館があった。


「あれが今回の目的、リトルデビルの館だ。」

「いつ見ても恐ろしぃねぇ…」


いつも元気なレイが少し怖がっている。

内心俺もめっちゃ怖かった。


中に入ると、大きなおじいさんの絵が飾られていた。

「これは、ルーフ卿の肖像画だな…」

聞くと、この館は、その昔ルーフ家の館だったらしいが、現在は、B級ダンジョンとなっている。


グワァァッッ


「おっと!こいつはこの家に住み着いてるバケモンだな!」


「炎舞者っ!」

レイが、叫ぶと周りが赤く染まった。

「みんな伏せて!」

俺たちは、慌てて伏せた。


バケモンが叫び苦しんでいる。

バケモンは、消え去った


「…ふぅっ…はぁはぁ…」


「…危なかったなぁ…もう少しで死ぬとこだったわ…」


「まだまだ目的は先だぞ、こんなとこでもたついていたら、ボスに会ったらどうするんだ?」

ルイが厳しいことを言う…


「わかってるけどさぁ」

と俺は、言った…


俺たちは、段々とこのダンジョンの最深部に迫っていた。

その時、さっきまで静かにしていたルカが、突然声を荒げて言った、

「…ねぇ!もういくのやめようよ!」


「どうしてだよ?」


「すごく強い魔素を、感じる、から、このまま行ったら私たちみんな、死っ…」


(この時、ルカのスキルが開花したと言うことは、まだ誰も気付いていませんでした。)


「まぁそうかもしれないけど、俺らには、何も感じないかなぁ?」


「だよなぁ…」


俺らは、少しルカ疑っていた。


残念なことにルカの意見は、通らずに俺たちはダンジョンの最深部まで来てしまった。


「よかったぁ…何にもボスなんかいないじゃん」

「さっさと、結晶を取って帰ろうぜ!」


レイが決勝に、手を伸ばしたその瞬間、何者かの声が…


「オマェ…タチィ…ワレノォ…イエニィ…シノビコムトワァ…」


「えっ?何何何何?」


「ワレワ…コノイエノ…ヌシ…ルウフ…デアル…」


目の前に、ボロボロの恐ろしい姿をしたバケモノが立っていた…


「おおおおお!やべぇ…」


いつもクールなルイが、珍しく怖がっているようだった。


「ギルマスとして様々な魔物を、見てきたけど…こんなヤバイのは、初めて見た…」


「こんなのは、B級のレベルじゃない!S級かもしくはSS級か…」

その時、ルカがボソッと言った

「魔素数1000…」


「魔素数1000というと俺らの必殺技5回分か…そんなに出せるか?」


「とりあえずやってみるか…」


「炎舞者っ!」

ドーーーーン 衝撃波が走る


続けてルイも…


「水舞者っっ!」

地面から水柱が立った。


「うわぁぁぁぁぁあ!スゲェ!」

俺は驚いてしまった!これがルイの力…


2人は、とてもかっこいい舞者に見えたっけ。


だが、それは一瞬の出来事にしかならず、すぐにあいつからの攻撃が来た。


あいつの攻撃は毒素を振り撒くらしい


最前線で戦っていたレイルイは、もちろん俺たちにまでも攻撃をもろに食らった。


毒で、頭がクラクラする。


「あれっ?俺、もう死ぬのかな、折角、自殺をやめたのにこんなクソジジイに、殺されんのか…」


そんな大ピンチの時に、俺の裏スキルは、開花した。


【皇帝気質 L v.1 】 裏スキルから本スキルへ変化。


遂に裏スキルから本スキルに変化した瞬間だった。

L v.1ということはこれからも形がどんどん変化していくということである。


「俺は最後の力を込めて【皇帝気質】と叫んだ」

するとステージが、すごい光に飲み込まれ、アイツが叫び始めた。


「コッ…コウテイヘイカ…バンザイ…」


バケモノはこの言葉を最後に放って消え去った。


そして光に包まれたみんなは、完全回復を果たした。


このスキル、皇帝気質は、皇帝の雰囲気で相手を潰すという者らしい…

この技は、一回使うと当分使うことが難しいらしい、それを、いつも使えるようになるために俺らは、旅を続けていく!


つづく

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