義母と、嫁のブルース
夏休みだ。
繰り返すけど。
夏休みだ。
主婦にとって、子どもの夏休は「闘い」と聞いた事はあるが、実際子どもが幼稚園に通い始めて、夏休みを迎えて、感じた事は。幼稚園に通い出してから我が儘に磨きがかかった長女とのやはり「闘い」の繰り返しであった。
別にいいのだ。
長女の欲求は満たしてあげたいし、何でも我が儘を聞いてあげるとかそういう事ではなくて、長女がやってみたいと思う事は親が面倒だと思う事でもさせてあげたいと思っているし
(包丁を使いたいとか、料理のお手伝いをしたいとか)
どんなに暑くても公園に付き合うし、時間的に厳しくても、寄り道してあげる事もある。
体調が悪くても児童館にだっていくし、下の娘を妊娠中は30分毎につわりで吐きながら支援センターに行っていた。
しかし娘の無茶ブリぐあいに、限界が来ることだってある。
今日もため息をつきながら、子どものシールを買おうと、スーパーにはいる時に、義母に会った。
義母の事は初めて会った瞬間から、大好きだった。
くりっとした瞳に、ボブの髪型がこんなに似合う60代の女性を、ほかに私は知らない。
男の子のお母さんはとても逞しい印象だったが、このお母さんはとても可愛らしい人なのである。
旦那の赤ちゃんの頃の若い写真を見ると、とても二児の母には見えなかった。義母は24歳のときに旦那を産んでいるが、私達の世代の女性の24歳は私の周りでは働きざかり・恋愛ざかりである。どうして、この年でお見合いして結婚したのかとても興味があった。
義母ならモテただろうな・・・と妄想したりもする。
もしこの人が私と同い年で生まれていて友達にいたら、合コンとか一緒に行ってたかなぁ。この人はどんな男性が好きだったんだろう。
もし、私が、この人の娘に生まれていたら。
母娘で恋の話でも出来ただろうか。
しかし、悲しいかな私は義理の娘なので、どんな人が好きだったのかとか、若い時はどんな恋愛をしてきたかとか、そんな話を聞きたくても、出来ないのが義母と義娘の関係である・・・
私の母も、大切な母だが。この人が、本当の母だったら。どんな話をしただろうか。
どんな親子になっていたのか。
私は、とても義母さまと仲良くしたくてたまらないのであった。
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