大盤を使うということ
皆様、「大盤」と聞いたらどんなものを思い浮かべますか?
その名の通り大きな盤で、中継やイベントで解説の時などに使用していますね。縦向きに置くので、駒が落ちないようマグネット式になっています。
大盤は、一家に一個というようなものではありません。百貨店などにはもちろん、盤駒の専門店にもまず置いていないのではないでしょうか。
私は、以前教室をしていた方から譲り受けました。盤はくるくると丸めることができて、筒状にした中に駒を収納します。これを専用の鞄に入れてかついでいくのですが、将棋を知らない人から……いや知っている人から見ても、楽器を持っているように見えていると思います。
この個人用の大盤は普段はスクールに置かせてもらってます。臨時の仕事が入ると、これを持ち運ばなければなりません。公民館などで教えるときは、普通の盤駒も加えて大荷物になります。私は車も持っていないので、釣りに行く人のような感じでバスに乗り込むことになります。
大盤はつい触りたくなるもののようです。子供教室では、気が付くと変な局面になっています。あと、小さい子は上の方が届かないので、ジャンプして何とか駒をくっつけようとします。そして駒を落とします。大盤の駒(普通「大駒」とは呼ばない)は、傷だらけです。
そんなわけでマグネットがとれたりすることもあります。バラ売りもありますが、やはり少しお高いので自分で何とか修理したいものです。駒にはいくつものセロテープ手術の跡が見えます。
大盤の鞄には肩紐と持ち手がついているのですが、肩紐がとれてしまいました。持ち手もいずれとれそうです。ミシンで縫うにしても、かなり強力に縫わないといけなさそうですし、私の手には負えません。そして、「大盤の鞄だけ」は探しても売っていませんでした。
代わりになるものを考えた時、まず浮かんだのは竹刀入れでした。長さが同じぐらいではないかと。ただ、大盤は丸めた時に直径15センチぐらいあるんですよね。次に、楽器入れはどうかと思いました。トロンボーンとか。こちらはちょうどいい長さが見つからず、お値段も高めでした。中身も高価ですからきっちり守る必要があるんでしょうね。
そんな中、長さも太さもちょうどいいものが見つかりました。テントのポール入れです。丈夫そうですし、用途的に雨にも強いのではないでしょうか。「もっとぴったりのものがあるよ」という方がいればぜひ教えてください。
テレビでよく、磁力が弱まったのか駒がずり落ちていくことがありますが、私のものはまだそうなってはいません。どれぐらい使うとなるのでしょうか。10年20年と将棋の先生をしてみたら、新たな発見があるかもしれません。その時にはまた記事を書いてみたいと思います。
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