ぼくはそらちゃんがだいすき。

ブレザーの制服

ぼくはそらちゃんがだいすき。

セーラー服からブレザーの制服を着るようになったそらちゃん。

スカートの丈も少しだけ短い。

あの頃よりぐんと背も伸びて、大人っぽくなったそらちゃんだけど、ぼくに向けてくれる笑顔は変わらない。

「行ってくるね。」

と言って、毎日僕の頭を撫でてくれる。

ブレザーになってからは、お父さんが夕方にお散歩へ連れて行ってくれるようになった。

お父さんはあんまりすきじゃない。

だって、ご飯もくれないし、ぼくが先導してお散歩を引っ張ると、「こら！横につきなさい！」って怒る。

お父さんとのお散歩はちっとも楽しくない。

だけど、毎日連れて行ってくれるから、そこだけは褒めてやろうと思う。

お散歩が終わって、お母さんから夜ご飯をもらって食べ終わった後に、そらちゃんはお家に帰ってくる。

「ただいまー！今日も元気だったー？」

と、そらちゃんはぎゅーっと抱きしめてくれる。

良い匂いがするから、ぼくはそらちゃんのことがだいすき。