Act:62『頭痛ーい!』

悠「頭痛ーい!」

智「どうしたです。頭悪いです?」

悠「悪くないよ~痛いんだよ~。昨日寝るの遅かったからかなぁ」

智「いつも何時に寝てるです?」

悠「んーと、日付変わる前には寝てるよ?」

智「だから無駄に育ってるです。納得です」

悠「どういうこと?」


帝「いつも寝ている時間?」

智 こくり

帝「あまり気にしたことはないなあ。帰宅して用事が済んだら眠っているよ」

智「ふーんです」

帝「駒井さんは何時に寝ているんだい?」

智「教えないです」

帝「そ、そうか……」シュン

姫「姫はねー」

智「聞いてねーです」


桜「頭いたっ……」

蛍「なんだ、昨日寝るの遅かったのか?」

桜「蛍、流石だね。その通り」

蛍「お前は寝ると本当に起きなかったもんな」

桜「えー、蛍の前で寝ちゃったことなんてあった?」

蛍「あった。二人で隣町に行った時のバスとか」

桜「よく覚えてるね! 嬉しいな」

唯『その時、お前の唇を奪ったんだ』

桜「えー!」

蛍「勝手なこと言うな」


妃「あー、イライラする」

姫「妃ちゃんこわーい」

妃「頭痛がするのよ、今あんたのその発言で余計イライラしたけど」

姫「妃ちゃんのイライラの原因になれて嬉しい!」

妃「いやみ?」

姫「うれしみ!」

妃「……」


妃「あんたって本当によくわかんないわよね」

姫「なんで?」

妃「帝にべったりかと思えばそうでもないし」

姫「帝ちゃんはもちろん好きだよ? でも妃ちゃんも好き~」

妃「八方美人ね」

姫「嫌な言い方! でもそういうとこも好きだよ」

妃「なんでよ」

姫「んー、妃ちゃんっぽいから?」

妃「ふっ、なにそれ」

姫「あ、ちょっと笑った?」

妃「うっさい」






京「あかん、ラーメン食べたい」

唯「食欲は突然やってくるものさ」

京「ええな~! 今は塩の気分!」

唯「潮の気分!?」

京「でも豚骨もええなぁ!」

唯「豚野郎!?」

京「味噌もええし~」

唯「く――」

蛍「そこまでだ」


京「せや、今日なんかみんな眠そうやったな」

蛍「そうだな」

唯「昨日は夢さんが深夜の音楽番組に出演していたね」

蛍「ふーん」

京「そうなんや! ウチ寝てしもた……」

蛍「……」

唯「ふふ」

蛍「なんだよ」

唯「昨日は夜遅くまで明かりが点いていたね」

京「あー!ほたるくん観たんや!」

蛍「う、うるせー!」


京「でもほたるくん眠そうやないな」

蛍「まあな」

唯「きっと悶々としちゃったから、スッキリしたんだね」

蛍「やかましい」

京「……んー?」

蛍「な、なんだ?」

京「なんでモンモンしたらスッキリするん?」

唯「それはね……」

蛍「説明しようとするな!」

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