あんたいとる！-untitled!- 4

Act:59『ほら、触ってみて』

妃「～♪」

皇「む、調子が良いな」

妃「……違うわよ。最近CMでよく聞くから、頭から離れなくって。ついね」

姫「それって夢っちの新曲じゃん！　妃ちゃんもそういうの歌うんだね～？」

帝「可愛い曲調だね」

妃「……うっさい」

姫「顔真っ赤～～！」

妃「はぁ……」

蛍「やべえ、弁当忘れた」

京「ええ！　へーきなん！？」

蛍「まあ、パンでも買えばなんとかなるだろう」

京「や、ほたるくん足りへんのちゃうん？　ウチの弁当あげよか？」

蛍「なんでそんなに心配してんだ……」

京「いつもたっくさんの量ペロって食べてるやん？

　　パン一個やったら死んでまうで！」

蛍「いや、あれはもともとが多いから……」

京「あ、でもウチ早弁してもうないわ！　なはは！」

蛍「おおい！」

桜「え、お弁当持ってくるの忘れたの？」

蛍「ああ」

桜「じゃあ、はい。おかずあげるね」

蛍「すまん、ありがとう」

唯「ほうほう美味しそうなおかず……これは複数回抜いてしまうね」

蛍「黙れ」

唯「ボクからもどうぞ。君の好きな唐揚げ」

蛍「すまん。……なんで俺が好きなの知ってるんだ」

唯「長い付き合いなんだし、それぐらい知ってるさ」

蛍「そうかよ。でも、もらうわけにはいかん」

唯「おや、どうしてだい？」

蛍「お前も好きだろ、唐揚げ」

唯「……ふふっ、お互いに知っているね。じゃあ、半分こだ」

蛍「……ふん」

皇「むむ、あれはなんだ」

帝「中型のバスだね」

皇「『ルークスグンミイス』……？　知らない横文字だ。ドイツ語か？」

姫「……ぷ、ぷふふふ……」

皇「な、何がおかしい！」

妃「逆よ。『スイミングスクール』でしょ」

皇「……ま、紛らわしい！　逆にするなー！」

帝「おや、妃もそんな雑誌を読むんだね」

妃「姫が持ってきたから暇つぶしに読んでみただけ」

帝「ふむ最近はこういう服が流行っているんだね。私にはさっぱりだ」

妃「こういう雑誌を読んで服買う娘って、自分に似合う服じゃなくて、

　　載ってるモデルに似合ってる服買って自己満足してるだけよね。

　　自分には似合わないのに」

帝「私もこの手の雑誌の服が似合ったことがないんだ」

妃「そりゃそうでしょ」

帝「……あはは、ストレートに言われてしまったね」

妃（あんたのバストじゃ、そりゃあね）

悠「友ちゃんほっぺたやわらかーい」ムニッ

智「触んなです」

悠「指先で触るとー……気持ち良い～」プニッ

智「やめろです」

悠「引っ張ったら……伸びるーー！」びよーん

智「ころひゅでひゅ」

唯「ボクの頬も柔らかいよ」

悠「本当ですか！」

唯「ほら、触ってみて」

悠「どれどれ……あ、本当ですね！」

唯「というわけで悠さんにはおっぱいを触らせてもらうよ」

悠「え、えーー！！」

蛍（うるせえ……）