Act:57『えいっ☆』
京「お酒とか飲む時のオチョコってあるやん?」
蛍「あるな」
京「あんなちょこーっとで味とかわかるんかな?」
蛍「んー……酔いやすいんじゃねえか?
だからこそ量を少なくして……って、京? 何笑ってんだ」
京「おちょこでちょこっと……ぷふーー!!!」
蛍「……」
*
悠「うーん……食べない!」
智「どうしたです?」
悠「最近お肉付いてきた気がするから、お昼減らしてるの!」
智「……じゃあ食べない方がいいです。これは預かってやるです」
悠「うん! ありがと智ちゃん!」
智「萎めです」
悠「へ?」
智「なんでもないです」
*
姫「帝ちゃん、何してるの?」
帝「明日の会議のためのセッティングだよ。
机を移動させているんだ。……っしょっと」
姫「へ~……えいっ☆」つんっ
帝「ひひゃあっ!?」ガタッ
姫「帝ちゃんどうしたのー? 変な声出して」
帝「ひ、姫ー!」
*
蛍(あ、帝先輩だ。何か考え事をしてるみたいだ)
帝「……」
蛍「あ、どうも帝せんぱ……」
帝 びくっ ささっ……
蛍「!」
帝「ん、ああ、宮澤くんか。すまない、少し動揺してしまった……」
蛍(き、嫌われてる……?)
蛍「す、すみません。これからはあんまり挨拶しないようにします……」
帝「えっ、どうしてだい!?」
姫「ちょーっと待ちなよ蛍くんっ!」
蛍「い、いつからいたんですか!?」
姫「ふふふ、帝ちゃんのいるところに姫ちゃんはいつでもいるよー!」
蛍「それは怖いですよ……」
姫「実はね、帝ちゃんは男の子に弱いんだよ」
蛍「そうなんですか?」
帝「ああ……近くに来られると……その、ダメなんだ」
姫「ね~♪ ……蛍くんっ」がしっ
蛍「え、な、なんですか?」
姫「帝ちゃんっ」がしっ
帝「姫?」
姫「はい握手~!」ちょこんっ
蛍「ちょ、ちょっと!? ……すみません、帝先輩! ……先輩?」
帝「……」
姫「おやおやーん? 帝ちゃん顔真っ赤~」
帝「う、うるさいっ……」
*
帝「直したいなぁ……」
妃「男子が苦手ってやつ? 諦めなさいよ。
小、中と女子校だったんだから慣れるのは難しいわ」
帝「でも、副会長として、男女関わらず、どんな生徒とも親しくならなくては!」
妃「ま、あんまりあんたに近寄る男子っていないけどねぇ……」
(高嶺の花過ぎて)
帝「うーん……私は絡みづらいのだろうか……」
妃(言っても無駄そうだしいいか)
皇「じゃんけんぽんっ!」
唯「……」
皇「な、なぜ手を出さん!」
唯「可愛い手だ……本当に歳上なんですか?」
皇「うわー! 手を触るなー!!」
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