あんたいとる！-untitled!- 4

Act:52『怒ると君の素敵な顔が台無しだよ？』

帝「うーん……今日は良い天気だ。おはよう」

蛍「あ、おはようございます。副会長」

帝「できれば、名前で呼んで欲しいのだけれど、どうだろう」

蛍「あ、はい……えっと、帝（みかど）先輩」

帝「うむ。ありがとう」にこっ

蛍（美人だ……）

悠「むむ、先輩！」

蛍「ん、あ、な、なんだ？」

悠「顔がゆるんでますよ！」ぷんぷん

蛍「そ、そうか？」

悠「もー！」

帝「あはは、入間さん、怒ると君の素敵な顔が台無しだよ？」にこっ

悠「は、はうっ！！！」ズキューン！

蛍（何の音！？）

智「……」

帝「やあ、駒井さん。あっ……」

智 スッ

帝（むぅ、今日もまた避けられてしまった。

　　私は彼女に嫌なことをしてしまったのだろうか……）

智（気に入らない乳してるです……）

京「なははは！！」

帝「おっと、西峰さん、廊下は走らないように！」

京「あー、ごめんなさいっ！　じゃあ競歩やー！　京が競歩……ぷふー！」

帝「ふふ、人にぶつからないようにね」

京「はーい！」

蛍（京にもしっかりと対応している……！！）

桜「鷹司（たかつかさ）先輩、とても素敵な女性だよね」

蛍「そうだなー」

桜「頭も良いし、綺麗だし、スタイルもいいし……完璧って感じ！」

蛍「確かに」

唯「母性溢れる、安産型だね」

蛍「黙れ」

夢「おっはよーございます！」

帝「やあ、夢くん。久しぶりの登校だね」

夢「あ、帝先輩！　じーっ……」

帝「？　なんだい……？」

夢「帝先輩が芸能界にいたら、絶対に負けちゃうなーと思って！

　　勝てるとこなんにもないですよー！」

帝「ふふ、お世辞でも嬉しいよ」

唯「……」

蛍「……」

唯「……」

蛍（……こいつも頭良いし、綺麗だし、完璧だよなぁ……）

唯「？」

蛍（でも、スタイルは……）

唯「何故だが侮辱された気がするんだけれど……？」

悠「帝先輩は完璧ですよね～！」

姫「帝ちゃん？」

悠「はい！　憧れちゃいます～」

姫「でもね～帝ちゃんはちょっとだけ変なところあるよ～？」

悠「え？　そうなんですか？」

帝「姫、私のことを何か吹聴しているのかい？」

姫「あ～帝ちゃーん♪」さわっ

帝「ひゃううん！？」

悠「！？」

姫「帝ちゃんは、とっても身体が敏感なんだよぉ～」

帝「ひ、姫！！　入間さん、素っ頓狂な声を出してすまない」

悠「い、いえ……」

　（す、すっごいセクシーな声……）ドキドキ

唯「まずいことが起きたね」

蛍「なんだ？」

唯「苗字で呼ぶ人が出てくると、混乱する読者も多そう」

蛍「……メタだが一理ある」