Act:53『小学生がいっちょまえに制服着てるです』

―生徒会朝会―

帝「副会長の鷹司です。今月は――」

悠「ねえねえ智ちゃん」

智「なんです。静かにするです」

悠「帝先輩って生徒会会長なんだよね?」

智「目の前で言ってるんだからそうです。ちゃんと聞いてたです?」

悠「あの帝先輩の上の立場になる、会長って、どんな人なんだろ?」

智(……確かにです)


帝「生徒会長は誰なのか?」

悠「はい! 私、てっきり帝先輩が会長だと思ってたので!」

智 コクコク

帝「うーん……会長は、私以上の人格者だよ」

悠(帝先輩以上の……)

智(人格者……です!?)


?「帝、何をしている?」

帝「おっと、噂をしていれば」

悠・智「!」

帝「紹介するよ、会長の御影みかげすめらぎだ」

皇「いきなりなんだ。まあいい。改めて、私が御影皇だ」

悠「……」

智「……」

悠・智((小学生……?)です?)


皇「……なんだ?」ちんまり

悠「あの、どこから迷い込んだんですか?」

皇「へ?」

智「小学生がいっちょまえに制服着てるです」

皇「なに!?」

帝「はは、確かに背丈は君たちよりも低いけれど、先輩だよ」

悠「ええええ!?」

智「どうみても子どもです!」

皇「お前に言われたくない!」


唯「おや、なんだか見知った顔がたくさん」

皇「む?」

唯「御影会長。どうも」

悠「え! 唯先輩は会長のこと知ってたんですか?」

唯「まあね。こんな可愛い幼女は一目見れば覚えるさ」

皇「幼女言うな!」


姫「皇ちゃんはとーっても小さくて可愛いんだよ~」

皇「ぬわっ! こら、姫! 持ち上げるな~!」

帝「姫、嫌がってることをしてはいけないよ」

唯「これはまずいね」

悠「へ? なんでですか?」

唯「性……正ヒロインの座を取られてしまう」

智「メタはいくないです」

 (もう一つのボケは無視するです)


蛍「副会長は帝先輩で、会長は誰なんだろうな?」

桜「うーん、鷹司先輩よりもしっかりしてる人って……想像しにくいなぁ」

京「見た目が小学生やったりして!」

蛍「んなわけあるか」

桜「あはは……」


  がやがや

蛍「ん……なんか騒がしいな」

桜「あ、唯さん達に……あの小さい娘は?」

智「ん、です」

皇「また誰か来たのか……。!!!」

蛍「ん?」

皇「お、お前は……!」

蛍「……なんだ?」


皇「私の弟ではないか!!」


「「「!!??」」」


蛍「……へ?」


―続く―


蛍「ま、待て! 続けずに早く教えろーーー!!」



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