第25話 刑期残り2日

那月の奴隷として、

拒否権を剥奪されてから6日目


俺はふと、

合鍵のついでにデートの約束もしていたことを思い出す


「あれを口実にすれば合法的に…」


決まりだな、



ちなみに奴隷生活は、

はじめこそ役得なお願いが飛んで来たが、


学校があった日はほとんど

パシリみたいなもんだった


そうこう考えていると那月がきた、


「ただいまー」


彼女なりのジョークだろう、

あははースゴクオモシロイ


ちなみになんとなくいいなと思ったことは内緒だ、


「先輩、お願いがあります」


「明日まではお前のお願いは

命令だけどな」


「先輩、癒してください」


「癒す?それはなんでだ?」


「理由は聞かないでください」


正直すごく気になるが、

聞くなと言われたら聞けない


「おもになにしてほしい?

ほら、音楽でも流すか?」


「抱きしめてください、

心が寒いです」


心が寒い、

どういうことを表しているのだろうか、

分かるようでわからない


「わかった」


俺は那月を抱きしめる


果たして今回は役得だとか

気楽に言ってていいのだろうか


探りを入れるためにも、

デートの話を出そうか、


「あのさぁ、明日なんだけど…」




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