第23話 添い寝②

その後色々とあり、

現在22時半


心臓が破裂しそうです


俺は風呂から上がる、


那月がベッドでうつ伏せになっていた


「なにしてんだ?」


那月は顔を上げて応えた


「先輩の匂いを堪能してました」

「別にいい匂いしないだろ、、、

てか臭くなかった?」


本気で焦る


「全然大丈夫でしたよ?

むしろいい匂いです」

「そうか、ならよかった」


そして俺は固まる、

きっと今の俺は時間が止まっていると言っても

信じられるくらいに不動だろう、


何しろこれからのことに緊張している、


俺は自分に暗示をかける、

——那月はただの抱き枕、那月はただの抱き枕

那月が俺の抱き枕——、、、全然だめだ


「先輩、早く来てください」


そう言って那月は端のほうによる


「あ、ああ」


「先輩、抱きしめてもいいんですよ?」


付き合ってもいない男女が

そんなことをしていいのだろうか、


そうだ、俺は付き合ってないんだ、


この匂わせるような行動も、

ただ俺で遊んでいるだけかもしれないんだ、


そんな可能性が浮かんでも、

那月はそんなやつじゃないと打ち消される、


じぶんの理想を当てはめているようで嫌になる


「センパイ、どうしたんですか?」


半分寝ぼけたように那月がいう、


まぁ、今はそんなことは考えなくていいか

どうせ本人にしか真実はわからないのだから

俺が思い悩んでいてもしょうがない、


せっかくの想い人の添い寝だ、

しっかりと堪能しよう


「センパイ、これ以上はダメですからね?」


「わかってるよ、」


その後俺たちは一言も喋らずに

眠りについた、


すごく寝心地が良く、

すごくいい夢を見れたのは

言うまでもない




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