第11話 部屋で団欒

今日は那月が来ている、

最近やけに部屋に来ることが多くなった。


「そうだ!先輩、ゲームしません?」

「ゲーム?そういえば最近やってないな。」

「じゃあ決まりですね。」


そう言って俺たちは有名なレースゲームをやることにした。


「言っておくが俺はこのゲーム、強いぞ?」

「安心してください、私もです。」


その後何回か勝負したが、結果は五分五分くらいだった。


「そろそろ最後にするか?」

「じゃあ最後のレースで勝った方は負けた方に

自由にお願いができることにしましょう。」

「ああ、いいぞ」


俺は今までになく本気で走り、

どんどん周りの車を甲羅などで倒していった。

那月はというと、何故か何度も落ちてばかり、

緊張のしすぎか?


「勝ったー!

残念だったな、那月!」

「何がですか?誰もこのレースが

最後の勝負だなんて言ってませんよ?」

「た、たしかに、、、」

「残念でしたね、じゃあ今度こそ最後です。」


そう言って最後のレースが始まった

結果だけ言っておこう、

俺の負けだ。

どうやらさっきのレースではコースの研究をしていたらしく。

さらに俺の集中力も、、、まあとにかく負けた。


「じゃあ先輩、お願いです。」

「どんとこい」

「今度私を遊びに連れて行ってください、もちろん2人きりで。」

「わ、わかった。」

「それと合鍵をください」

「ちょっと待て、何2つも要求してんだよ」

「え?私1つだけなんて言ってませんけど」


やられた。


「はいはいわかりましたよ。

連れていきますよ!合鍵もあげますよ!」

「フフフ、ありがとうございます。」

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