第10話 心情の変化

〜side山田那月〜


私はこんな経験初めてだった。

私は引っ越しの時、

お隣さんは優しいお姉さんみたいな人がいいと思っていた。

でも、お隣さんは男で、しかも高校生だった。

私としては、最初知った時は最悪だと思った。

でも話してみると面白くて、

下心がない感じだった。

そのあとナンパから救ってくれたときも雰囲気を和ませてくれたし、

何より私が連絡先を教えようと言ってもいらないと言って来た。

もちろんいらないと言われてショックだったのだが、

それよりも他の男子たちとは違って嬉しかった。

私の分のご飯も作ってくれたり、

本当にやばい部屋になっていたのを綺麗にしてくれた。

特に見返りも求めずに。

その無償の優しさが嬉しかった。

何かを得るためのものではなく、

ただ純粋な優しさが、

おそらくこれが恋なのだろう。

私は初めて、自分から男を堕としに行くことを決意した

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