第6話 月曜日

「なあ智樹ー。なんか進展はあるか?」

「デートのことを聞いて欲しいなら素直にそう言えって。」

「ほんとお前の発言の鋭さはスナイパーだよな」

「それで、デートはどうだったんだ?」

「まじで楽しかったよ。

仕舞いには観覧車でキスまでしたぜ。あーあのときの…」

「俺はお前の惚気を聞いたことを後悔している。」

「そんなこと言うなってー。

そういえば山田さんとはどうなの?」

「那月とは夕食をたまに一緒に食うような仲になったぞ。」

「那月〜?ずいぶんと親しくなってんだな〜」

「どうだろうな。」


これ以上の会話はやめだ

現実逃避モードへ変更

羊が1匹、羊が2ひk…

Zzzzzzzz


  ****


「センパーイ。助けてください。」

「どした?」

「今日の夕食は先輩の家に行ってもいいですか?

ついにカップラーメンが尽きてしまい。」

「女子高生のセリフとは思えんな。まぁいいぞ。」


一気に顔が明るくなる。


「ありがとうございます!」

「へいへい」


今日は何にしようかなー


「あ!今あんまり食材ないんだよねー」

「じゃあ買い出しにいきましょう。放課後デートです!」

「はいはいそーゆーこと言わないの。」

「先輩ってたまにお母さんみたいですよね。」


そんな話をしていると、

学年でも人気な男子が那月に話しかけてきた。


「そんな奴よりも俺と出かけようぜ。

あとこれ、連絡先交換しよう。」

「先輩のことそんな奴とか言わないでください。

あと、私連絡先は親しい人としか交換しませんので、結構です。」


那月って結構ガード硬いよな。

変な男に付きまとわれたりしてなさそうで安心だ。

え?現在進行形で付きまとわれてるって?

俺のどこが変人なんだ!

言ったやつ今すぐでてこい!

とまあ結局放課後帰る前に買い出しに行くことが決定した。

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