第5話 後輩との夕食
ん?なんかいい匂いがしてきた!
これは、、、生姜焼き!
ウッ、ここ最近カップラーメンかコンビニ弁当しか食べてなかった身体が反応してしまう。
あ!もしかしてこれ、先輩の家からでは?早速連絡です。
『先輩!今生姜焼き作ってますか?』
意外と早く既読がついた。
『おう、よくわかったな』
『私の分も作っていただけませんか?』
『え!別に大丈夫だけど』
『食べにいってもいいですか?』
『まあ、別にいいぞ』
『今すぐ行きます』
****
たべにくるって、、、
まぁ1人分も2人分もあんまりかわんないしいいか。
ガチャ
「先輩。私の分本当に作ってくれるんですか?」
「おう、今作っていますよ、お嬢様」
「苦しゅうない。よく励めよ」
「ノリいいな。なんかいいことあったか?」
「この状況がそのいいことなんですよ。まともなご飯久しぶりです。」
「あー、部屋があれだもんな。ほんとちゃんと掃除しろよ。」
「そうじ?相似な図形なら知ってますけど」
「片付けることな、山田さんの部屋はゴキブリ製造機だからなー。」
「あ、山田さんって呼ぶのやめてください。那月でいいです」
「じゃあ那月さん、早速出来上がりましたよ。」
「oh すごいですね。」
「オフ コース。俺は料理には自信があるのでね。今回の生姜焼きは…」
「確かに美味しいですね。」
「俺の話は豚肉に負けたのか。」
だが考えてみろ、世界中の主婦たちは豚肉と俺の命を並べたら光の速さで豚肉を選ぶだろう。
豚を馬鹿にしてきたお前らは、実は豚以下の価値だったんだ。
ともかく今は夕食を楽しもう。
「あの、先輩、これからたまにご飯食べにきてもいいですか?」
「まあ、いいよ。食べたくなったら連絡してくれ。今日みたいに」
「ご相伴に預かります」
よくそんな難しい言葉知ってるな。今時の高校生はみんなこうなのか?
俺はおいていかれているのか?
でもまあ、美味しそうに食べてくれてるし。
誰かと食べるってのも楽しいから歓迎だな。
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